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季節が移り変わる時期に、忘れてはいけないのがエアコンのお手入れです。内部に発生したカビを放置すれば、汚れたままのエアコンを使うことに。いやなニオイが漂うだけではなく、さまざまな健康被害をもたらす恐れもあるでしょう。

とはいえ、エアコン内部に繁殖したカビを落とすのは、決して簡単ではありません。カビの原因や具体的なお手入れ方法、予防策について解説します。ぜひ参考にしてみてください。

エアコン内にカビが発生する原因とは?

室内でカビといえば、お風呂や浴室、キッチンなど、水回りを思い浮かべる人が多いでしょう。

実はエアコン内部も、カビが繁殖しやすい場所の一つです。いったいなぜ、エアコン内にカビが発生してしまうのでしょうか。4つの理由を解説します。

湿度と温度の影響

カビが繁殖するためには、気温と湿度に関して一定の条件をクリアする必要があります。

もっとも活発になるのは、気温25~28℃、湿度は60%以上。冬よりも夏にカビが生えやすいのは、この条件を満たしやすいためです。

エアコン内部は、季節にかかわらずこれらの条件を満たしやすい状況にあります。特に夏場、冷房運転中のエアコン内は水分が発生して湿度は上昇。カビが好む高温多湿の状態が発生しやすいのです。

フィルターの詰まりとメンテナンス不足

カビが繁殖するためには、高温多湿の状況に加え、エサとなる汚れが必要です。フィルターに溜まったホコリを放置したり、必要な定期メンテナンスが不足していたりすると、爆発的に増加してしまう恐れがあります。

エアコンの構造がもたらす影響

先程もお伝えしたとおり、エアコンはその構造から、稼働すればするほどカビが繁殖しやすくなっています。

またエアコン内部でカビが繁殖しやすい場所は、フィンや熱交換器、送風ファンにドレンパンなど。人の目に触れにくく自力でお手入れしづらいこともあり、カビ発生時の早期対処が難しいという特徴もあります。

シーズンオフの対策不足

エアコンはその特性上、カビを完全に予防するのは難しいでしょう。だからこそ、シーズンオフのメンテナンスや対策が必須です。

溜まった汚れやカビを一掃し、適切な対策を講じることで、必要以上に広がるのを防いでくれます。特に重要なのは、夏が終わったあと、秋から初冬にかけて行うメンテナンスです。

夏の間の汚れをきれいにしておけば、冬場はもちろん、次の夏もまた気持ちよくエアコンを使えるでしょう。

エアコン内のカビの健康への影響

エアコン内のカビを放置すると、さまざまな健康被害をもたらす恐れがあります。特に抵抗力や免疫力が低い幼児や高齢者には注意してください。

深刻な影響を与えてしまう恐れがあります。具体的にどのようなリスクが考えられるのか、3つのポイントを紹介します。

呼吸器系への影響

エアコンから排出されたカビの胞子を大量に吸い込み続けると、呼吸器系にダメージを受けます。具体的には、喘息や肺炎を引き起こす可能性があるでしょう。

床からの距離が近い子どもは、特に注意が必要です。エアコンから排出された空気を、カビごと吸い込みやすいでしょう。

幼少期に喘息を発症した場合、成長後もその影響を引きずるケースが多く見られます。将来の健康を守るためにも、こまめな掃除が必須です。

アレルギーと肌トラブル

エアコンのカビは、さまざまなアレルギー症状を引き起こす原因にもなります。アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎にも注意しましょう。アレルギーの原因はさまざまで、特定が難しいケースも少なくありません。

・窓を閉めてエアコンを付けると、途端に咳やくしゃみが止まらなくなる

・原因不明の皮膚のかゆみが続いている

これらの症状に悩まされている場合は、エアコンのカビの影響も疑ってみてください。

免疫力低下の可能性

免疫力が低下している状態では、エアコンのカビによってより深刻な健康被害を受ける恐れがあります。また反対に、カビから放出される化学物質が、免疫力を低下させるリスクもあるでしょう。

カビが原因で呼吸器疾患や各種アレルギー症状に悩まされるようになれば、生活の質は下がります。睡眠の質が低下したり、ストレスを抱えたりすることで、さらに免疫力が下がってしまう可能性も。

現代人にとって、エアコンは生活に欠かせない家電の一つだからこそ、適切な対策が必須です。

エアコン内カビの効果的な掃除方法

エアコンの構造上、内部でカビが発生してしまうのは、仕方がない側面もあります。だからこそ重要なのは、定期的なお手入れでカビの大量繁殖を防ぐことです。

具体的に、何をどのようにお手入れすればよいのでしょうか。おすすめの掃除方法と手順について解説します。

必要な道具と準備

まずはエアコン掃除に必要な道具を準備しましょう。

・掃除機

・タオル

・スポンジ

・中性洗剤

・割り箸

・キッチンペーパー

・輪ゴム

・アルコール水

・新聞紙やビニールシート

このほかにも、エアコン掃除用のブラシやハンディモップを準備しておくのもおすすめです。高い場所での作業も多いため、安定した脚立も用意しておきましょう。

また掃除をスタートする前には、必ず電源プラグを抜いておいてください。汚れた水が床や壁に垂れないよう、新聞紙やビニールシートで周辺を養生しておくと安心です。

フィルターの取り外しと洗浄

エアコンの掃除は、フィルターのお手入れからスタートしましょう。エアコン前面のカバーを開け、装着されているフィルターを取り外します。

掃除機で表面のホコリを取り除いたら、スポンジと中性洗剤を使って優しく洗っていきましょう。ホコリと油が混ざり合ったような、頑固な汚れもすっきり除去できます。

全体がきれいになったら、しっかりと洗い流してください。タオルでポンポンと水気を拭き取ったら、完全に乾かします。

仕上げにアルコール水をスプレーしたら、お手入れは完了です。元通りに装着しましょう。

内部の掃除手順

エアコン内部の構造は非常に複雑で、自力でのお手入れは難しいでしょう。基本的には、分解洗浄してくれるプロのクリーニング業者に依頼するのがおすすめです。

自力でも掃除できるのは、エアコンのルーバー部分と吹き出し口付近です。ポツポツとしたカビ汚れやホコリが付着している可能性があるため、ていねいに拭き掃除を行いましょう。

細かな部分は、割り箸にキッチンペーパーを巻き付け、輪ゴムで固定したアイテムを使うと掃除しやすくなります。アルコールスプレーを吹き付け、頑固な汚れも取り除いてください。

ホコリが溜まっているときには、アルコールスプレーを使う前にハンディモップを使用するのがおすすめです。あくまでも無理のない範囲で実践してみてください。

専門業者に頼む場合のポイント

エアコン洗浄を行う専門業者は、決して少なくありません。自分のニーズに合った業者を選ぶことが大切です。具体的には、以下のような点に注目してみてください。

・料金に納得できるか

・掃除の内容について、納得いく説明をしてくれるか

・お掃除機能付きエアコンに対応しているか

・実績は豊富か

・万が一のときの補償は充実しているか

昨今はフィルターを自動で掃除してくれる機能が付いたエアコンが人気です。とはいえ、分解や内部クリーニングの難易度は上がり、対応できるかどうかは業者によって異なります。

どの項目も重要なので、契約前に入念に確認してみてください。実際のその業者を使った人の口コミ評価をチェックしてみるのもおすすめです。

掃除後の確認とテスト

エアコンの掃除を終えたら、実際に稼働させてみて最終チェックを行いましょう。自力でできる範囲をお手入れしても、ニオイや不快感が軽減されない場合、内部でカビが繁殖していると考えられます。業者への依頼も、ぜひ積極的に検討してみてください。

カビ対策としてのエアコンの使用方法

エアコン内部でカビが繁殖しやすいかどうかは、普段どのように使用しているのかによっても、大きく変わってくるでしょう。

カビ予防のためには、どのような使い方を心掛ければよいのでしょうか。すぐに実践したい5つのポイントを解説します。

フィルターの定期的なお手入れ

エアコン内部のカビを予防するためには、エサとなる汚れを溜めないことが大切です。取り外しができ、手軽に掃除できるフィルターは、2週間に1度を目安にこまめなメンテナンスを心掛けてください。

フィルターを掃除するだけで、エアコンから出る空気がすっきりするように感じますし、冷暖房効率もアップします。エアコン内部にホコリを溜めないようにしましょう。

冷房運転後の乾燥運転

冷房運転後のエアコン内部は、結露で湿度が高くなり、非常にカビが生えやすい状態です。冷房を切ったあとに乾燥運転をするだけで、カビ予防効果が期待できます。

最近のエアコンには、冷房運転終了後に自動で乾燥モードに切り替わる「内部クリーン運転」機能を搭載したものも少なくありません。

まるで暖房のように温かい風が出て驚くこともありますが、途中で切らないようにしてください。

専用機能が付いていない場合は、送風運転をするとエアコン内部を乾燥させやすくなります。3~4時間稼働させておくのがおすすめです。

使用後の部屋の換気

エアコン使用後には、部屋の空気を入れ替えるのもおすすめです。カビの胞子を外へと逃がし、室内の空気を清浄に保ちましょう。エアコン内部はもちろんですが、部屋全体のカビ対策にもつながります。

定期的な内部洗浄の習慣

どれだけ予防していても、エアコン内部のカビを完全に防ぐのは難しいもの。だからこそ、エアコンを分解しての徹底洗浄も定期的に行うのがおすすめです。

「夏の冷房運転が終わったあと」や「本格稼働させる前」など、エアコンの使用頻度が下がるシーズンを狙って、プロの業者に依頼するとよいでしょう。

本記事読者におすすめしたい商品

エアコン内部のカビが気になる場合、予防グッズを上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。おすすめアイテムは以下のとおりです。

エアコンに貼り付けるだけでOKの簡単カビ対策グッズ

エアコン内のカビは定期的に除去しよう

エアコン内には、どうしてもカビが発生してしまいやすいもの。自分でできる掃除方法とプロに任せるべき範囲を理解し、家族の健康を守りましょう。

「エアコンから異臭が漂う」「スイッチを入れてもなかなか効かない」といった状況は、エアコン内部でカビが繁殖しているサインかもしれません。

しっかりとメンテナンスしたうえで、今後のお手入れを楽にするための防カビグッズも上手に取り入れてみてくださいね。

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