風呂掃除が面倒な人へ!効率重視の掃除法やカビ・湯垢・石けんカスを除去する方法
毎日掃除していても、さまざまな汚れが溜まりがちな風呂。定期的にしっかりと掃除したいところですが、「どうすればよいのかわからない」「つい後回しにしてしまう…」という人も多いのではないでしょうか。
風呂掃除を積極的に行うべき理由や、効率のよいお手入れ方法、おすすめグッズなど、役立つ情報をお届けします。風呂掃除の負担を軽減したい人も、ぜひ参考にしてみてください。
風呂掃除が必要な理由とその頻度
風呂を清潔に保つため、「浴槽や洗い場は毎日洗っている」というご家庭も多いでしょう。
だからこそ、「それだけでは不十分なの?」と疑問を抱いてしまいがちです。定期的により入念な風呂掃除が必要な理由は以下のとおりです。
カビや汚れが健康面に影響を及ぼすから
定期的に入念な風呂掃除を行うべき理由の一つは、カビや汚れです。普段のお手入れだけで、浴室内の汚れを完全に落とし切るのは難しいもの。
定期的に大掃除をしなければ、汚れが蓄積し、それをもとにカビが繁殖してしまうでしょう。
浴室という狭い空間でカビの胞子が広がれば、呼吸により自然と体内に取り込まれてしまいます。さまざまなアレルギー性疾患や呼吸器疾患の原因になる恐れがあります。
特に幼い子どもや高齢者は、影響を受けやすいもの。健康を守るためにも、定期的にしっかりとメンテナンスすることで、カビを予防しましょう。
浴室内を長く清潔に保てるから
風呂場で発生する汚れといえば、水垢やカビ、石けんカスに皮脂などがあります。付着してすぐであれば簡単に除去できますが、時間が経てば経つほど対応は困難になってしまいます。年月とともに複雑に積み重なった汚れは、プロであっても完全に除去するのが難しいでしょう。
「落ちない汚れが気になるから」という理由で浴室リフォームに踏み切る人も多いですが、できれば長く、きれいな状態で使い続けたいもの。汚れが積み重ならないうちにこまめにお手入れすることで、清潔な浴室をキープしやすくなります。
リラックス効果が高まるから
カビや水垢、汚れが気になる風呂で、心からリラックスするのは難しいでしょう。カビや雑菌が繁殖すれば、こもったようなニオイが気になってしまう可能性も。
排水口内の汚れが原因で、詰まりトラブルに悩まされる恐れもあります。心地よい空間で心からリラックスするためにも、定期的なお手入れは必須です。
日常的な掃除と定期的な大掃除の違い
風呂掃除は、日常的なお手入れと定期的に行う大掃除、それぞれを別で考えるのがおすすめです。日常的なお手入れで落とすのは、湯船や洗い場に溜まった皮脂汚れや石けんカスなど。
ザラっとした汚れやヌメリ、ニオイのもとなどを、中性洗剤を使って除去しましょう。スポンジを使って軽くこすると、より効果的です。
定期的に行う大掃除は、普段のお手入れではケアできない場所も積極的にお手入れしましょう。
・壁や天井
・鏡
・浴室ドアのパネルやパッキン
・換気扇
・水栓
・風呂小物
・排水口
カビやヌメリ、水垢汚れを見逃さず、しっかり除去してください。
風呂の掃除頻度の目安とおすすめの習慣
風呂の大掃除は、月に1回を目安に行うのがおすすめです。壁や天井、換気扇に排水口といった汚れが溜まりやすい場所も、月に1回のお手入れを習慣化することで、きれいに保ちやすくなります。
ヘアキャッチャーに溜まったゴミや鏡や水栓についた水垢汚れ、浴室ドアのパネルなどは、週に1~2回の頻度でお手入れするのがおすすめです。汚れを定期的に除去しておけば、月に1回の大掃除も楽になるでしょう。
風呂場の掃除をできるだけ楽にするためには、換気を習慣づけてください。徹底した湿度管理によりカビや雑菌の繁殖を抑制できれば、それだけでお手入れが楽になります。
石けんカス汚れについては入浴後に壁や床を十分にシャワーで洗い流すこと、水垢汚れについては使用後に水滴を取り除いておくことで、汚れが溜まりにくくなるでしょう。
効率的な風呂掃除のために知っておくべきこと
風呂掃除について、「時間がかかって大変」とネガティブな印象を抱いている人も多いのではないでしょうか。
ちょっとしたコツを意識するだけで、風呂掃除は効率化できます。以下で紹介する5つのポイントを意識してみてください。
手順に工夫する
風呂の汚れを徹底的に掃除するためには、さまざまな手順が必要です。できるだけ効率よく作業を進めていくため、お手入れの順番にも気を配ってみてください。おすすめは以下のとおりです。
1.浴室内の小物を集め、酸性洗剤を溶かした水に浸けておく
2.風呂全体にシャワーで水をかける
3.壁面に洗剤を塗布し、スポンジでこすり洗いをしたらそのまま放置する
4.床面に洗剤を塗布し、ブラシでこすり洗いをしたらそのまま放置する
5.浴槽内・浴槽外に洗剤を塗布し、スポンジでこすり洗いをしたらそのまま放置する
6.全体をシャワーでよく洗い流す
7.水で濡らした布やスポンジで、天井を拭き掃除する
8.ヘアキャッチャーに溜まったゴミを取り除く、排水口をきれいにする
9.シャワーホース、各種小物類、水栓、鏡をこすって洗う
10.黒カビが発生している場所を、カビ取り剤でお手入れする
11.全体を洗い流してお手入れ完了
無駄な動きをなくして、時間短縮を狙いましょう。
汚れの性質に合った洗剤を使用する
浴室内の頑固な汚れを除去するためには、汚れの性質に合った洗剤を使用するのがおすすめです。
たとえば、鏡や水栓に付着する石けんカス汚れや水垢汚れは、アルカリ性の性質を持ちます。クエン酸のような、酸性の性質を持つ洗浄剤を使うと、スムーズにきれいにできるでしょう。
一方で、ピンク色の汚れや皮脂汚れは、酸性の性質を持っています。重曹やセスキ炭酸ソーダなど、アルカリ性の性質を持つ洗浄剤でお手入れしましょう。
カビ汚れには、より効果の高い塩素系漂白剤を使うのがおすすめです。ゴシゴシと力を入れてこすらなくても、気になる汚れを除去できます。
入浴後の行動を工夫する
風呂掃除を効率よく行うためには、普段の生活の中でできるだけ汚れを溜めないことが重要です。入浴後に以下の行動を心掛けるだけで、お手入れの負担は軽減できます。
・シャワーで壁や床の汚れを洗い流す
・鏡や壁についた水滴を取り除く
・換気扇を回す
・風呂用小物を浮かせておく
これらの行動を、家族みんなで意識するのがおすすめです。風呂を清潔に保つための共同作業として、周知徹底してみてください。
便利グッズも活用する
風呂掃除には、さまざまな便利グッズも用意されています。負担軽減のため、積極的に取り入れてみるのもよいでしょう。サイズが大きめのスポンジは、こすり洗いをするときに便利。柄付きタイプなら、天井のお手入れも楽に済ませられます。カビを抑制するグッズを使えば、カビ取りの手間を減らせるでしょう。自分に合ったアイテムを探してみてはいかがでしょうか。
風呂掃除に必要な道具とその使い方
風呂掃除に必要な道具と、それぞれを使う際のポイントもチェックしていきましょう。大掃除前にはリストを作り、必要なアイテムがそろっていることを確認してからスタートすると、作業をスムーズに進めていけますよ。
風呂掃除の必需品リスト
風呂掃除に必要な主な道具は以下のとおりです。
・スポンジ、ブラシ、鏡用スポンジ
・手袋
・各種洗浄剤(中性洗剤、重曹、クエン酸、カビ取り剤など)
・手袋
・洗面器
カビ取り剤を使用する場合は、ゴーグルやマスクも用意しておくとよいでしょう。
各道具の使い方と注意点
スポンジやブラシは、掃除する場所によって適切なものを選択するのがおすすめです。壁掃除用のスポンジは、できるだけ大きいものを選ぶと時短できます。
床掃除用のブラシや細かな隙間まで掃除できる小さめブラシがあると、非常に便利です。
洗剤を同時に使用する場合、組み合わせには十分に注意してください。カビ取り剤などでおなじみの塩素系漂白剤に酸素系の洗剤を加えると、有毒ガスが発生してしまいます。
同じく酸性の性質を持つクエン酸とも、混ざり合うことがないよう十分に注意しましょう。
道具の保管と手入れ方法
風呂掃除用の道具は、使うたびにしっかりと洗浄し、乾燥させたうえで保管するのがおすすめです。汚れや湿気をそのまま放置した場合、ヌメリやカビ、悪臭の原因になります。
浴室内から出して、まとめておきましょう。使用頻度が高いスポンジやブラシについては、月に1回程度の頻度で交換するのもおすすめです。
掃除道具を介して汚れを広げないよう、十分に注意してください。
風呂のカビや汚れを効果的に落とす方法
風呂で気になる頑固なカビや汚れは、特別なケアでお手入れしましょう。効果的な掃除方法を紹介します。
頑固なカビの落とし方
頑固なカビ汚れに対して、高い効果を発揮するのが塩素系漂白剤です。黒カビ部分に塗布したら、キッチンペーパーを貼り付けましょう。
その上からラップをかぶせ、パックします。こうすることで漂白剤の成分がしっかりとカビに張り付き、より高い効果を期待できるでしょう。
30分~1時間ほど放置したら、シャワーでしっかりと洗い流してください。
石けんカスや水垢の取り除き方
石けんカスや水垢汚れは、酸性洗剤でお手入れしましょう。市販の洗剤のほか、お酢やクエン酸を使用するのもおすすめです。
汚れが気になる部分に振りかけたら、そのまま10分程度放置してください。汚れが緩んだら、スポンジやブラシでこすり洗いをします。
どうしても落とせない頑固な汚れは、メラミンスポンジを使ってこすり落とす方法もあります。もとの素材を傷つけないよう注意しながら、汚れだけを少しずつていねいに削っていきましょう。
本記事読者におすすめしたい商品
風呂掃除を効率よく進めたいなら、便利な掃除グッズを活用するのもおすすめです。「汚れはきれいにしたいけれど、幼い子どもがいて強い洗剤を使うのは不安…」という人でも安心して使える商品を紹介します。
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風呂掃除は意味や汚れの性質を理解して効率よく行おう
手間も時間もかかる風呂の大掃除に対して、「面倒だな…」と感じる人も多いでしょう。
とはいえ、掃除頻度が少なくなれば、そのぶんお手入れの難易度はアップします。定期的なお手入れをできるだけ効率よく行うことで、負担軽減を狙うのがおすすめです。
風呂の汚れを落とすのにぴったりなグッズも、ぜひ積極的に取り入れてみてくださいね。