生理のとき「血の塊」が出る原因は?注意点や対策、生理用品の選び方を詳しく解説
生理の際、経血の中にレバーのような塊が混じっていて、驚いた経験はありませんか。「もしかして病気かも…」「婦人科に行くべきなのか」と、頭を悩ませている方もいるでしょう。
経血に血の塊が混じる理由や症状を軽減する方法、生理用品の選び方など、知っておきたい情報をまとめて紹介します。
生理中に血の塊が出る理由とは?
生理中に排出される経血の状態は、人によって差があります。量や日数は注目されやすいポイントで、身近な人と比較し合った経験があるという方も多いのではないでしょうか。一方で、経血の粘度や塊については、同性であっても相談しづらいものです。
結論からお伝えすると、生理中にまるでレバーのような血の塊が排出されるケースは、決して珍しくはありません。まずは塊のような経血が排出される原因について、正しい知識を身に付けましょう。
血の塊ができる原因は「経血量の多さ」
経血の塊が排出される理由を知るため、まず月経の仕組みについておさらいしましょう。月経とは、妊娠に至らなかった場合に、子宮内膜がはがれ落ちて体外へと排出されるもの。つまり経血や血の塊は、もともと子宮内膜という組織なのです。
塊として子宮内に剥がれ落ちた後、酵素の働きによりサラサラの経血になります。一度に剥がれ落ちる子宮内膜の量が多ければ、酵素の働きが追い付かなくなり、塊のまま排出されてしまうという仕組みです。
レバーのような血の塊も経血の一種であり、子宮内膜がしっかりと育つ20代~30代は、特に多く見られる症状です。「小さな塊がたまに混じっている」程度であれば、特に問題はありません。
血の塊が多い場合の注意点
少量であれば問題はない経血の塊ですが、あまりにも大きな塊が、繰り返し排出されるような場合は注意が必要です。子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜増殖症などの子宮系の病気や、女性ホルモンのバランスの乱れが原因で発生する「過多月経」の可能性があります。
万が一病気が隠れている場合、速やかに治療をスタートする必要があるでしょう。 また経血量が多ければ、貧血になるリスクも高まります。ナプキンを頻繁に交換しなくては漏れてしまうような状況では、日常生活を送ることも困難になってしまうでしょう。
自分の場合は何が原因で経血量が増えているのか、正しく把握し対策をとる必要があります。
血の塊によるストレスを軽減する方法
血の塊は時折排出されるものの、特に身体には問題がない…というケースは決して少なくありません。とはいえ、異常がないからといって不快感が軽減されるわけではありません。
より快適かつ安心して生理時期を乗り切るためには、どういった点に注意すればよいのでしょうか。2つのポイントを紹介します。
正しい生理用品の選び方
経血量が多く、血の塊が出る場合、多い日用のナプキンを使用すると安心です。吸収できる経血の量が多いため、ドバっと出たときでも漏れにくくなります。羽つきタイプなら、ナプキンのズレやヨレを予防してくれるので、より安心感を得られるでしょう。
また、経血量が多いときには、臭いが気になる方も多いのではないでしょうか。できるだけ通気性の良いナプキンを選択することで、嫌な臭いが気になりにくくなります。特に経血量が多い2~3日目は、防水性のあるサニタリーショーツを利用するのもおすすめです。
日常生活で気を付けるべきこと
毎月の生理を少しでも快適に乗り切るためには、ナプキンをこまめに取り替えるよう意識しましょう。経血量が多くても漏れにくくなりますし、ムレや臭い、かゆみといったトラブルも予防しやすくなります。
仕事の都合で難しい場合、タンポンを併用し、流れ出る経血量をコントロールするのもおすすめです。
また一気に大量の血液が排出される場合に、気を付けなくてはならないのが貧血です。鉄分が不足しないよう意識しつつ、めまいや立ちくらみ、疲労感といった症状があれば、すぐに専門医に相談しましょう。
生理中の血の塊を解消する対策
生理中の血の塊は病気ではないとはいえ、「不快感を和らげるためにもできれば解消したい…」と思っている方も多いのではないでしょうか。血の塊が排出される原因が一時的なホルモンバランスの乱れであれば、日常生活の工夫で改善できる可能性があります。意識したい対策は以下の2つです。
バランスの良い食事を意識しよう
ホルモンバランスを整えて健康的な身体を維持するためには、バランスの良い食事が必須です。1日3回決まった時間に、できるだけ多くの食物を摂取できるよう意識してみてください。
「ラーメンやパスタなど炭水化物ばかり食べてしまう」「日々のおかずが肉類に偏っている」という場合、カロリーは十分でも、一部の栄養素が欠乏してしまう恐れがあります。難しいことを考える必要はありませんから、主食に主菜、副菜に汁物、果物など、さまざまなメニューを取り入れてみましょう。
イソフラボンが豊富な大豆系の食品は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンに似た働きをすると言われています。このほかにも、カルシウムや食物繊維などもぜひ積極的に摂取してみてください。
またホルモンバランスの乱れは、無理なダイエットによっても引き起こされます。体重を減らしたい場合は、無理なくゆっくりと食事制限を進めていきましょう。「食べない」という極端な方法をとるのではなく、さまざまな食品を摂取しつつ、トータルでカロリーダウンを狙っていくのがおすすめです。
食事制限だけではなく、運動も組み合わせて対策していくと、より健康的なダイエットができるでしょう。
運動やストレッチも取り入れよう
ホルモンバランスを整え、生理のお悩みを改善するためには、運動やストレッチも有効です。気持ちよく身体を動かせば、全身の血液の巡りも良くなります。代謝も良くなり、ダイエットにも効果的です。
いきなり無理な運動をスタートする必要はありませんから、まずはウォーキングやヨガなど、気持ちよく身体を動かせるメニューに取り組んでみてください。日中にしっかりと身体を動かすことで、睡眠の質が向上すれば、それもまたホルモンバランス改善につながるでしょう。
ストレスの原因を取り除こう
ホルモンバランスに非常に大きな影響を及ぼすと言われているのが、ストレスです。完全にゼロにするのは難しいですが、非常に強いストレスが日常的にかかっている場合、環境そのものを改善するのもおすすめです。
精神的な負荷が取り除かれた結果、月経にまつわる悩みが改善したというケースは決して少なくありません。
ストレスを回避するのが難しい場合や、性格的につい溜め込んでしまうという場合は、身体に悪影響を及ぼす前に解消できる方法を探してみてください。「運動をする」「友人や家族とおしゃべりをする」「趣味に没頭する」といった何気ない行動も、ストレス解消の鍵となるでしょう。
生理中の「血の塊」で悩む方におすすめの商品5選
生理中に排出される「血の塊」で悩んだら、生理用ナプキンの選び方に工夫するのもおすすめです。より快適に過ごすためには、どのような商品がおすすめなのでしょうか。
月経にまつわるさまざまなお悩みを抱える女性たちに、そっと寄り添うブランド「NaturaMoon(ナチュラムーン)」より、おすすめのナプキンを5つ紹介します。
血の塊が出る原因を知り正しく対処しよう
月経時に、まるでレバーのような血の塊が出るケースは決して少なくありません。20代~30代の女性が抱えやすい、月経の悩みの一つと言えます。「あまりにも塊の量が多かったり大きかったりする」「塊が出る時期が長引く」といった場合、遠慮せずに専門医に相談してみてください。個々の状況に沿った治療方法を提案してもらえるでしょう。
また病気ではない場合も、不快感を取り除くための取り組みを行うのがおすすめです。食事内容や運動不足の改善は、今日からすぐに実践しやすいポイントと言えるでしょう。生理用品にも工夫をして、経血量が多い日も安心感を手に入れてみてください。