デリケートゾーン（陰部）の痒みは、人にはなかなか相談できないお悩みです。日常生活に支障をきたすような強い痒みを感じつつも、問題を放置し我慢し続けている人も少なくありません。

そもそも、デリケートゾーンの痒みトラブルはなぜ発生するのでしょうか。気になる痒みの原因や、日常ケア方法や予防対策について解説します。

「今気になっている痒みをすぐになんとかしたい！」という人に役立つ情報もお届けするので、ぜひ最後までご覧ください。

デリケートゾーンの痒みの原因とは？

「デリケートゾーンがかゆい…」と感じている人は、決して少なくありません。自身の悩みを積極的に発信する人は少ないものの、女性にとって身近なトラブルの一つと言えるでしょう。

「もしかして何か病気なのでは…」と不安を感じてしまいがちですが、痒みの原因は実にさまざまです。適切な対策を講じるためにも、まずは自身に当てはまる原因について考えてみてください。よくある原因をまとめて紹介します。

ホルモンバランスの変化

女性の身体と密接に関わっているのが、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンです。女性らしい身体を作り、妊娠をサポートしてくれるホルモンですが、年齢とともにその分泌量は変化します。

20代～30代は卵巣機能も活発化。それに伴い、女性ホルモンも非常に多く分泌されます。一方で、40代に入り更年期が近付くと、その量は徐々に低下。デリケートゾーンの潤いも不足しやすくなるでしょう。乾燥によりバリア機能が低下すれば、皮膚に痒みを感じやすくなります。

ストレスや体調不良

ストレスや日々の生活習慣によっては、一時的にホルモンバランスが乱れてしまう可能性も。

本来であれば女性ホルモンが活発に分泌される年代であっても、更年期と同じような症状に悩まされることがあります。

デリケートゾーンを守る仕組みがうまく働かなくなれば、さまざまな刺激に弱くなってしまうでしょう。体調不良時もホルモンバランスが乱れやすいので注意が必要です。

人間がストレスを感じると、自律神経が乱れヒスタミンと呼ばれる物質が大量に分泌されます。ヒスタミンは痒みの原因物質とも言われ、デリケートゾーンのお悩みを強くする恐れもあるでしょう。

外部からの刺激やアレルギー

下着の締め付けや摩擦、生理用ナプキンとの接触といった外部からの刺激も、デリケートゾーンがかゆくなる原因の一つです。

皮膚が乾燥しバリア機能が低下しているタイミングでは特に症状が出やすいため、注意してください。

外部刺激によるかぶれは「接触性皮膚炎」と呼ばれています。皮脂や汗、生理時には経血など、自分ではコントロールしづらい分泌物も痒みを引き起こす原因になります。

また体質によっては、アレルギーが原因である可能性も。特定の物質に過剰に反応し、痒みやかぶれといった症状が現れます。

感染症の可能性

感染症もまた、デリケートゾーンに痒みを感じる原因です。我慢できないほどの痒みに悩まされている場合や、トラブルが長期化している場合には、なんらかの感染症の可能性を疑ってみてください。

ニオイや色の変化に、水疱やただれ、痛みなど、痒み以外の症状が同時に出るケースも少なくありません。

デリケートゾーンがかゆくなる主な感染症は以下のとおりです。

・性器ヘルペス

・性器クラミジア

・膣トリコモナス症

・性器カンジダ症

気づかないまま放置すれば、将来的に不妊リスクが高まったり、パートナーにうつしてしまったりする可能性も。痒みを放置しないことが大切です。

その他の要因

デリケートゾーンに痒みを感じる原因は、上記以外にも多くあります。

・ムレ

・妊娠

・洗いすぎ

・おりもの

デリケートゾーンの皮膚は非常に薄く、さまざまな要因が刺激となります。不快感に悩まされないためには、デリケートゾーンを痒みから守る意識が必要です。

痒みを予防するための日常ケア

デリケートゾーンの痒みは、女性にとって身近なトラブルです。「辛い症状をなんとかしたい…」と思ったら、5つの日常ケアを取り入れてみてください。今日からすぐに実践できるポイントをまとめます。

正しい洗い方と清潔保持

デリケートゾーンは非常に繊細です。正しい洗い方を実践しましょう。清潔に保つためには毎日きちんと洗う必要があるものの、洗いすぎには注意してください。デリケートゾーンの自浄作用が低下すれば、さらにトラブルに悩まされやすくなってしまいます。デリケートゾーン専用ソープを使って、優しくケアするのがおすすめです。

通気性の良い下着の選び方

常に下着で覆われているデリケートゾーンは、ムレやすい場所。かぶれや菌・ウイルスの繁殖といったトラブルが起きやすい条件が整っています。

通気性の良い下着を選んで、ムレを解消しましょう。化学繊維よりも、天然素材を使った下着を選ぶのがおすすめです。また、女性の生活に欠かせない生理用ナプキンやおりものシートも、通気性にこだわったアイテムを選んでみてください。

食生活の見直し

ホルモンバランスを整えるためには、日々の食生活も重要なポイントです。できるだけさまざまな食材を、バランスよく摂取するのが理想です。

「つい好きなものばかり食べてしまう」「暴飲暴食してしまいがち」といった習慣のほか、「ダイエットのために過度な食事制限をしている」のも問題です。健康的な食生活へと改善してみてください。

ストレス管理とリラクゼーション

過度なストレスは、デリケートゾーンの痒み以外にもさまざまな問題を引き起こします。ストレスから完全に開放されるのは難しくても、溜め込みすぎず、心身ともに健やかに過ごせる生活を意識しましょう。

ストレス発散の方法は、人によってさまざまです。自分なりのリラクゼーションを、ぜひ積極的に取り入れてみてください。

適度な運動での体調管理

適度な運動は、健康的な毎日を送るための重要なポイントです。ホルモンバランスを整えたり、ストレスを発散させたりする効果も期待できます。

ウォーキングやジョギング、ヨガなど、比較的軽いメニューでも十分です。気軽な気持ちで取り組んでみてはいかがでしょうか。

痒みをやわらげるための即効性のある対策

デリケートゾーンがかゆい時には、「辛い症状を今すぐになんとかしたい！」と思う人も多いでしょう。即効性のある対策は以下のとおりです。

冷やすことによる痒み軽減

痒みには、皮膚が温まると増し、冷やせば鎮まるという特徴があります。「かゆいとついかきむしってしまう…」という場合にも有効なので、ぜひ試してみてください。

水で濡らしたおしぼりや、保冷剤を包んだタオルなどを使うのがおすすめです。

ただしこちらはあくまでも、一時的に症状を緩和するだけのもの。感染症が原因で痒みが出ている場合、根本的な解決には至りません。

何度もぶり返す場合、別の対策を検討する必要があります。

自然素材を使った緩和方法

自然素材を使った痒みの緩和は、保湿剤に注目するのがおすすめです。天然保湿成分を使ったデリケートゾーン専用保湿剤は、刺激が少なく女性にも人気。ワセリンで、繊細な皮膚を保護するのもおすすめです。

医療機関への相談タイミング

痒みを根本から解決したい場合には、やはり専門医に相談するのがベストです。我慢できないほどかゆい場合や、セルフケアで改善が見られない場合、ほかにも気になる症状がある場合には、医療機関を受診しましょう。

診察や検査で原因を突き止められれば、効率よく治療を進められます。上記に当てはまる場合、できるだけ早めに相談してみてください。

症状悪化時の適切な対応法

痒みが徐々に悪化していく場合も、専門医に相談するのがベストです。もしかしたら、セルフケアの方法が間違っているのかもしれません。予想外の原因が見つかる可能性もあるので、ためらわずに受診しましょう。

痒みを予防するライフスタイルの提案

デリケートゾーンの痒みに悩まされないためには、ライフスタイル全体を整えていくのもおすすめです。予防のための5つのポイントを解説します。

ストレスフリーな生活環境

ホルモンバランスを整えるためには、ストレスに悩まされない生活を送ることが大切です。自分にとって何がストレスになっているのか正しく把握し、回避する方法を検討してみてください。

また適度な運動や睡眠の質の向上など、基本的な生活習慣を整えることも、ストレス回避につながります。家事と育児、仕事の両立にストレスを感じている場合、便利なグッズやサービスも積極的に活用してみてください。

自己ケアの習慣化

デリケートゾーンのセルフケアは、痒み予防のために必須です。正しいケアを習慣化しましょう。

専用ソープでマイルドに洗い上げたら、しっかりと保湿するのがおすすめです。デリケートゾーンケア用のアイテムも増えているので、ぜひ注目してみてください。

パートナーとのコミュニケーション

性感染症予防のためには、パートナーとのコミュニケーションが大切です。お互いの健康を守るためにも、気になる症状があればまずは相談しましょう。

検査や治療についても、コミュニケーションを取りながら一緒に検討するのがおすすめです。

リラックスできる趣味活動

ストレスを解消し、心と身体をリラックス状態へと導いてくれるのが、没頭できる趣味活動です。自分の好きなことに打ち込む時間を確保しましょう。「時間に余裕がなくて、趣味を楽しめていない」という場合、自宅で短時間からスタートできる趣味を探すのもおすすめです。パートナーや子ども、家族と一緒に楽しめる活動も良いでしょう。

定期的な健康チェック

女性ホルモンの変化やデリケートゾーンの異常は、自覚症状がないままゆっくりと進んでいくケースも多いもの。痒み以外の不快な症状や病気を早期発見・早期治療するためにも、定期的な健康チェックを受けましょう。

本記事読者におすすめしたい商品

デリケートゾーンの痒みに悩まされたら、ぜひ日々のケアも見直してみてください。おすすめの専用アイテムを3つ紹介します。

天然由来成分配合で低刺激＆高洗浄力を実現した専用ソープ

伸びが良くサラッとした手触りが魅力のアフターケアローション

セルフケアの仕上げにおすすめ！天然由来成分ベースのオイルクリーム

デリケートゾーンの痒みは原因を知って正しい対策を

デリケートゾーンの痒みに悩まされる女性は、決して少なくありません。とはいえその原因はさまざまで、自分に合った方法で適切にケアすることが大切です。

感染症などが原因ではない場合、洗浄や保湿といったセルフケアを変えるだけで、煩わしさを軽減できる可能性も。デリケートゾーン専用ケアアイテムも、ぜひ積極的に活用してみてください。