【詰まり・臭い】排水溝トラブルを解消する掃除方法は?おすすめアイテムも
排水口は、定期的な掃除が必須です。必要なお手入れをしないまま放置すれば、詰まって水が流れなくなる可能性も。自力での解決が難しくなれば、専門業者を呼んで対処してもらう必要があります。
排水トラブルで悩まされないためには、具体的にどのようなメンテナンスを実施すればよいのでしょうか。排水口掃除の基本ステップから、詰まってしまった場合の対処法、お手入れに役立つおすすめアイテムまで幅広く紹介します。
排水口掃除の基本情報
まずは排水口掃除の基本を学んでいきましょう。必要な道具や気になる頻度、構造や失敗事例について解説します。
★排水口掃除に必要な道具
排水口を掃除する際に必要となる、主な道具は以下のとおりです。
・洗剤
・ブラシ
・ゴム手袋
洗剤は、汚れの種類に合わせて適切なものを選択しましょう。台所と浴室では、排水口に溜まる汚れは異なります。キッチンなら油汚れ、浴室なら髪やヘドロ汚れに強い洗剤を選ぶのがおすすめです。
掃除の頻度とタイミング
排水口掃除は、日常的に行うのがおすすめです。「ゴミ受け皿をきれいにする」「ヘアキャッチャーに溜まった髪を取り除く」といった基本のお手入れのほか、目につくパーツは、普段の掃除中に一緒に洗ってしまいましょう。
「ついで掃除」なら、ほとんど手間もかかりません。排水トラップを外しパイプ内までお手入れするのは、週に1回程度がおすすめです。
いやな臭いや詰まりといった、排水口にありがちなトラブルを予防できます。
掃除の頻度を上げれば、汚れが溜まる前にお手入れ可能です。心理的な負担も軽減できるでしょう。
排水口の構造を理解しよう
排水口を正しくお手入れするためには、その構造を理解しておく必要があります。キッチンも浴室も、排水口の構造の基本は同じ。お手入れ時には、外せる部品をすべて取り外し、きれいにしましょう。
排水口をおおう蓋を取り除くと、パイプ内にゴミや異物が入り込まないようにするためのゴミ受け皿やヘアキャッチャーがあります。その下にあるのが排水トラップです。トラップの下には、排水パイプがつながっています。
週に一度のお手入れ時には、ゴミ受け皿やヘアキャッチャーだけではなく排水トラップを外して行うのがおすすめです。トラップに溜まった汚れを効率的に除去できますし、排水パイプ内のお手入れ効果も高められるでしょう。
汚れの種類と対策方法
ひと言で「排水口の掃除」といっても、場所によって汚れの種類は異なります。
キッチンの排水口で多いのが、油汚れや食べかす、洗剤残りなど。栄養豊富な環境で雑菌が繁殖し、ヌメリが発生しやすいのも特徴的です。
できるだけ汚れが流れ込まないよう注意しつつ、定期的に汚れを分解するお手入れを実施しましょう。
一方、浴室の排水口で多いのは、髪や垢・皮脂汚れ、石鹸カスにホコリなどです。ヘアキャッチャーに溜まったゴミをこまめに取り除くとともに、髪の毛や汚れを溶かして流すパイプクリーナーを定期的に使用するとよいでしょう。
よくある掃除の失敗とその対策
排水口掃除で多いのが、「掃除道具を間違って流してしまう」という失敗事例です。固形物が排水口内に流れ込むと、詰まりの原因に。
パイプ内に手を入れてみて届かなければ、水道修理業者を呼んで対処してもらう必要があります。
小さなブラシやスポンジは、細かな場所も掃除しやすい便利アイテムですが、流されやすいので注意しましょう。
「水を流すのは、スポンジやブラシを避難させたあと」など、自分なりのルールを作って予防するのがおすすめです。
詰まりを防ぐ掃除方法
排水口のお手入れをサボったときに、発生するのが排水口の詰まりトラブルです。普段から予防のためのお手入れを実践してみてください。3つの方法を紹介します。
重曹と酢を使った自然派掃除法
主にキッチンの排水口掃除におすすめなのが、重曹と酢を使ったお手入れ方法です。ゴミ受けや排水トラップをすべて取り除いたあとに、カップ1杯分の重曹を排水パイプ内に投入しましょう。
続いて、酢2分の1杯を流し入れます。両者が反応しシュワシュワと泡立ったら、そのまま15分ほど待ってください。最後にお湯を一気に流し入れるだけで、お手入れは完了です。
市販のクリーナーの効果的な使用法
市販のパイプクリーナーも、詰まり予防に効果的です。パイプクリーナーは「詰まってから使う」という人も多いかもしれませんが、実は詰まる前の予防段階で使用するのが効果的です。
パイプクリーナーを使う場合も、外せる部品はすべて外しておきましょう。規定量を投入し、指定された時間待ったあとで十分に洗い流せばお手入れは完了です。
高圧洗浄機を使った掃除
排水パイプ内の汚れが気になったときには、高圧洗浄機でお手入れする方法もあります。手が届かない場所にもアプローチし、水の力で汚れを一気に押し流せるのが魅力です。
一方で、高圧洗浄機を用意し、パイプにダメージを与えないよう注意して作業する必要があります。自力でお手入れする場合、やや難易度の高い方法だといえるでしょう。プロに相談するのもおすすめです。
定期的に行う簡単なメンテナンス
排水口詰まりを予防するためにおすすめなのが、「1日の終わりに洗い桶1杯分のお湯を一気に流す」という方法です。排水口内に油汚れが溜まりやすいキッチンで、特に効果が期待できます。
一気に大量のお湯が流れ込むことで、冷えて固まった油汚れも溶かしてくれます。パイプ内の汚れも、水圧で一気に押し流してくれるでしょう。
またお湯が流れていくときのスピードや音も、排水口内の様子を探るための手掛かりになります。
お湯のスピードが明らかに遅くなったり、異音がしたりする場合は詰まりかけているのかもしれません。一歩進んだお手入れを行ってみてください。
排水口が詰まったときの対策法
掃除のタイミングを逃し、排水口が詰まってしまった場合、状況によっては自力で対処できる可能性もあります。おすすめの対処法や、業者に頼んだほうがいい場合の判断基準について解説します。
ラバーカップでの基本的な対処
排水口が詰まったときに、頼りになるのがラバーカップです。トイレやキッチンシンクで詰まりトラブルが発生したときには、水を張った状態でラバーカップを排水口へと押し当て、一気に引き抜きましょう。
完全に詰まっているときでも実践できる対処法ですが、詰まりの原因が固形物の場合は効果がありません。さらに奥へと押し込んでしまうリスクもあるため、使用しないでください。
ラバーカップを使うときのコツは、力の入れ方にあります。押し当てるときよりも、引き抜くときに強い力を加えるよう意識しましょう。
ワイヤーハンガーを使って簡単に解消
詰まりの原因を物理的に除去する場合に、便利に使えるのがワイヤーハンガーです。ハンガーを崩して針金状にしたら、先端部分をくるっと丸めて輪っかを作りましょう。
それを排水パイプ内に侵入させて、汚れをかき出すお掃除方法です。
完全に除去できなくても、お湯やパイプクリーナーの効果を高められる可能性があります。
より確実に作業したいなら、千円程度で購入できるパイプ掃除用のワイヤーブラシを購入するのもおすすめです。
業者に頼むべき時の判断基準
排水口詰まりで業者に依頼するべきケースは、以下のとおりです。
・固形物を流してしまった場合
・自分で対処してみたものの、状況を改善できない場合
固形物を流してしまった場合、自力での対処はほぼ不可能です。パイプクリーナーで溶かすことはできませんし、水圧で押し流そうとすれば奥へと押し込まれ、さらに対処が難しくなります。流したことがわかったら、ぜひ早めに相談してみてください。
また固形物以外が原因の場合も、自力で対処できる範囲には限界があります。ひととおりの対処をしてみて、それでも効果がない場合は、やはり早めに業者の手を借りるのがおすすめです。
予防策としての日常の簡単なメンテナンス
その性質上、排水口にはさまざまな汚れが蓄積しがちです。臭いや詰まりといったトラブルを予防するためには、簡単なメンテナンス作業を習慣化するのがおすすめです。以下の3つの行動を意識してみてください。
こまめにゴミを除去する
排水口に汚れを溜めないための基本の対策が、こまめにゴミを取り除くことです。キッチンシンクの食べかすや浴室排水口の髪の毛など、手で触れるのをためらうほど汚れてしまう前に、さっと除去しましょう。
「洗い物を片付けたあと」「自分の入浴後」など、タイミングを決めて行うのがおすすめです。
専用カバーでゴミの侵入を防ぐ
排水口内に余計なゴミが入り込まないよう、専用カバーを設置するのもおすすめです。
たとえば洗面台の排水口には、髪の毛やゴミをキャッチするための専用の部品が付いていますが、「掃除しづらい」と感じている人も多いのではないでしょうか。
よりシンプルでお手入れが簡単な専用カバーへと付け替えることで、ストレスを軽減できるでしょう。
毎日の管理で詰まりを未然に防ぐ
排水口のトラブルを予防するためには、日々の管理・メンテナンスが重要です。油汚れが溜まりやすいキッチンの排水口には、できるだけ汚れのもとを流し込まないことこそが、最大の予防法です。
「汚れがひどいものは洗う前にぬぐう」を心掛けてみてください。そのためのウエスを、あらかじめ用意しておくと手間を省けます。
また1日の終わりには、洗い桶1杯分の60℃のお湯を流し入れるのも効果的です。お湯の温度が高すぎると、排水口やパイプにダメージを与えてしまう恐れがあります。熱湯を流し込まないよう注意してください。
本記事読者におすすめしたい商品
排水口のお手入れをできるだけ楽に行いたいなら、以下で紹介するアイテムにも注目してみてください。人にも環境にも優しい商品を2つ紹介します。
入れるだけでキレイをキープできる排水管用洗浄剤
風呂釜に溜まった汚れをすっきりきれいに
排水口掃除は定期的に行って詰まりを予防
汚れが溜まりやすい排水口は、こまめに掃除するのが一番です。詰まりを予防するためにも、重曹やお酢、専用洗剤を使ったお手入れを習慣化してみてください。
排水管用洗浄剤などの便利アイテムを上手に使えば、日常のメンテナンスもより楽になるでしょう。詰まらせないためのお手入れを、ぜひ実践してみてくださいね。