自然と人の明日を彩るセレクトショップ

ニキビと言えば、「思春期に悩まされやすい肌トラブル」と思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし大人になってから、何度も繰り返す頑固なニキビに悩まされる方も、決して少なくありません。実は「皮膚の乾燥」が、ニキビの原因になってしまうことをご存知ですか?

乾燥がニキビを引き起こす仕組みや、ニキビ予防におすすめのスキンケア方法について、わかりやすく解説します。

ニキビの原因とは?

ニキビ肌を改善するためには、まずトラブルが発生する原因について正しく把握することが大切です。そもそもニキビとは、毛穴に皮脂が詰まって炎症を起こし、小さく膨らんだもののこと。炎症の原因となるのは、皮脂をエサに増殖するアクネ菌です。

「いったいなぜ毛穴に皮脂が詰まってしまうのか?」という点で、ニキビの原因はいくつかに分類されます。自分自身がどれに当てはまるのか把握するためにも、以下で紹介する4つの原因に注目してみてください。

肌の乾燥

大人世代でニキビに悩まされてしまう方は、決して少なくありません。その多くの原因は、「皮膚の乾燥」です。「なぜ乾燥肌で皮脂が詰まるのか?」と疑問を抱きがちですが、皮膚の乾燥と皮脂詰まりは、非常に深く関連しています。

皮膚が乾燥すると、外部の刺激から細胞を守るためのバリア機能が低下。これを防ぐため、人間の身体はさらに多くの皮脂を分泌し、潤い不足を補おうとするのです。

必要以上に分泌された皮脂が毛穴詰まりの原因となり、ニキビになるという仕組みです。

また皮膚が乾燥してバリア機能が低下すれば、肌本来の働きであるターンオーバーが阻害されてしまいます。肌は通常、28日周期で新しいものへと生まれ変わっていますが、乾燥によりそのリズムは乱されてしまいます。

うまく剥がれ落ちなかった古い細胞が皮膚表面の角質層に留まり、皮脂詰まりの原因になってしまうケースもあるのです。

皮脂の過剰分泌

こちらは主に、思春期ニキビの原因です。二次性徴を遂げる10代半ばは、性ホルモンや成長ホルモンの分泌が活発になる時期。

これらのホルモンが皮脂腺を刺激することで、過剰分泌になりがちです。できるだけ皮膚を清潔に保ち、分泌量を増やしすぎないよう、日常生活に工夫するのが基本的な対策方法となるでしょう。

ホルモンバランスの乱れ

女性の中には、生理周期に合わせるように、繰り返しニキビに悩まされる方も少なくありません。これは、皮脂分泌が体内のホルモンバランスと密接に関わっているためです。

女性の生理は、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2種類のホルモンの働きによって発生するもの。

生理前には妊娠を維持するため、卵胞ホルモンよりも黄体ホルモンの働きが活発に。卵胞ホルモンが肌のバリア機能を高め、健やかな状態をサポートしてくれるのに対して、黄体ホルモンには皮脂分泌量を増やす作用があるとされています。

ホルモンの影響で皮脂バランスが乱れ、ニキビの原因になってしまうでしょう。 ストレスもまた、ホルモンバランスを乱す原因の一つです。男性ホルモンが活発化すればするほど皮脂分泌量が増え、排出が間に合わなくなれば皮膚トラブルの原因になります。

食生活の乱れ

食生活の乱れも、ニキビの原因の一つです。脂肪分や糖分は、皮脂分泌量を増やす原因に。ビタミンB群が不足すれば、健やかな肌を維持する機能が働きにくくなってしまいます。皮脂分泌のコントロールが難しく、ニキビができやすくなるでしょう。

また反対に、ダイエットによる過度な食事制限も肌トラブルの原因になります。栄養不足に陥り肌の状態が悪化すれば、ニキビに悩まされやすくなってしまいます。

乾燥が原因のニキビは保湿が重要

先ほどもお伝えしたとおり、肌の乾燥はニキビを引き起こす原因の一つです。20代以降、頬や口周り、あごなどに繰り返しニキビができるようになったら、乾燥肌の影響を疑ってみてください。

乾燥が原因で発生するニキビには、なによりも保湿ケアが重要です。「ニキビ=皮脂分泌が過剰=保湿ケアは不要」と判断してしまいがちですが、これは誤り。保湿ケアを怠れば怠るほど、ニキビ肌は悪化してしまう恐れがあります。

ニキビができやすい頬や口周り、あごは「Uゾーン」と呼ばれ、顔の中でも特に乾燥しやすい部位です。潤いを守りターンオーバーを正常化させれば、過剰な皮脂分泌を抑える効果が期待できるでしょう。ニキビのない健康的な素肌に近づけています。

乾燥によるニキビの予防、効果的なスキンケア方法とは?

ニキビの原因が乾燥とわかったら、適切なスキンケア・対策を実践しましょう。乾燥肌で悩む方は多いものの、「具体的にどうケアするのが正解なのか、よくわからない…」と感じるケースは決して少なくありません。

正しい洗顔方法からスキンケアのコツ、日常生活で意識するべきポイントなどをまとめて紹介します。

正しい洗顔の手順

肌の乾燥対策とニキビ対策、どちらにおいても重要な意味を持つのが「洗顔」です。毎日何気なく行っている行動だからこそ、ぜひ正しい方法を意識してみてください。

余分な皮脂を取り除き、皮膚を清潔な状態に保つのはニキビケアの基本です。洗顔料はしっかりと泡立て、ゴシゴシとこすらないよう注意して、優しくお手入れしてみてください。

また、1日に何度も洗顔を繰り返す必要はありません。皮脂を落とし過ぎると、さらに肌を乾燥させてしまいますし、余剰分泌された皮脂がニキビの原因になる恐れもあります。

洗顔は1日2回、朝と夜のタイミングで行いましょう。角質を除去するタイプの洗顔料を使うのもおすすめです。

乾燥が原因でニキビができている場合、皮膚は非常にデリケートな状態です。そのほかの肌トラブルを避けるためにも、余計な刺激は避けてください。洗顔料を落とす際にはぬるま湯を使い、タオルでゴシゴシこすらないよう注意しましょう。

化粧水・乳液の使い方

皮膚の乾燥を避けるためには、洗顔後のスキンケアをできるだけ素早く行ってください。洗顔後や入浴後の肌は、水分を取り除いたあとに急激に乾燥していきます。放置すれば、過剰な皮脂分泌を促してしまうでしょう。

スキンケアアイテムは、敏感肌用の刺激が少ないタイプを選ぶのがおすすめ。化粧水は手にたっぷりと取り、肌全体に染み込ませるようにしてなじませていきましょう。

ニキビができている部分は、こすらないよう慎重に。その後、乳液やクリームで、油分を補いふたをします。

化粧水だけでは、せっかく補給した水分がすぐに飛んでいってしまうため、必ず「化粧水+乳液やクリーム」とセットで使うようにしましょう。ニキビができている場合は、その部分だけを避けて塗るようにしてください。

保湿マスクの活用

通常のスキンケアで乾燥状態が改善されない場合には、保湿マスクを使ったスペシャルケアを取り入れるのもおすすめです。週に1~2回を目安に充実した保湿ケアを行うことで、ニキビができにくい素肌を目指せるでしょう。

日焼け対策の重要性

皮膚の乾燥を悪化させないためには、紫外線対策も重要です。紫外線にはUVAとUVBがありますが、UVAはアクネ菌を増やす原因になると言われています。

UVBはニキビの炎症を悪化させる恐れがあるため、十分に注意してください。ニキビができているときでも、日焼け止めは必須です。日傘など、そのほかの対策方法と組み合わせるのもおすすめです。

生活習慣の見直し

乾燥によるニキビを予防するためには、日々の生活習慣の見直しも必須です。食事や睡眠のリズムを整え、ストレスは溜め込み過ぎないように注意してください。また、体内の水分量が不足すると、肌も乾燥しがちです。水分はこまめに補給してください。空気が乾燥する時期は、加湿器を使用するのも重要なポイント。湿度60%を目安に、皮膚にとって負担の少ない環境を意識しましょう。

乾燥によるニキビの治し方は?

乾燥が原因でニキビができてしまった場合、治し方は以下のとおりです。ダメージを深刻化させないためにも、ぜひ意識してみてください。

ニキビ肌用の化粧品を使う

ニキビ用の化粧品は、「ノンコメドジェニック化粧品」と呼ばれています。コメドとは、毛穴に古い角質や皮脂が詰まった状態のこと。

これを防いでくれる化粧品を使うことで、ニキビの悪化を防ぎ、改善できる可能性があります。ニキビ予防にも効果的なので、普段から取り入れてみるのもおすすめです。

医療機関を受診する

顔にできる赤みを帯びた湿疹のすべてが、ニキビとは限りません。「乾燥が原因でニキビが…」と思っていても、実際には別の症状という可能性もあります。

「ケアしてもなかなか治らない」「かゆみがある」といった場合には、医療機関を受診してみてください。専門医のもとで皮膚の状態を正しく把握し、適切な治療を受けましょう。

本記事読者におすすめしたい商品

乾燥が原因のニキビに悩まされがちな方にとって、なによりも重要なのが保湿ケアです。肌に優しく、しっかりと潤いを与えてくれるアイテムを4つ紹介します。

ニキビの原因を正しく把握して対策を

大人世代が悩まされるニキビの原因は、実は「乾燥」であるケースも多いもの。原因を把握しないままケアしても、思うような成果を得られない可能性があります。思い当たる節があれば、ぜひ積極的に乾燥肌対策を行ってみてください。繰り返す頑固なニキビも、自然と改善されていくでしょう。

肌に負担をかけず、潤いを守るためには、適切なアイテムを使って正しくスキンケアすることが大切です。今回紹介した情報も参考にしつつ、自分に合ったお手入れ方法を探ってみてくださいね。

関連コンテンツ