手のかさかさ・ひび割れには保湿クリーム!潤いを取り戻そう
空気が乾燥し始めると、気になるのが手の乾燥です。カサつきやひび割れなど、頑固な皮膚トラブルに頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。
いったいなぜ人の手は乾燥し、そのまま放置するとどのようなリスクがあるのでしょうか。乾燥トラブルを防ぐためのケアのポイントについても解説します。
手のカサカサ・ひび割れはなぜ起きるのか
手のカサカサやひび割れは、冬場に多い皮膚トラブルです。毎年のように悩まされているものの、実はその原因については「よくわかっていない…」という方も多いかもしれません。
正しくケアし、健やかな肌を守るためには、原因やリスクについて正しく把握しておくことが大切です。さっそくチェックしてみてください。
カサカサやひび割れの原因
手指がカサカサしたりひび割れたりする原因は、主に乾燥です。手肌の水分が失われ、角質の柔軟性が損なわれることで、バリア機能が低下。
さまざまな刺激にさらされることで、カサつきやひび割れの原因になってしまいます。手肌の水分が失われる主な原因は、以下のとおりです。
・空気の乾燥
・外部からの摩擦や刺激
・手洗いや水仕事
空気が乾燥している時期には、「顔の皮膚がカサカサしやすい」と感じる方も多いのではないでしょうか。これと同じことが、手の皮膚にも起こっています。
手の角質層は、さまざまな刺激に耐えるため、そのほかのパーツよりも分厚くなっています。皮膚が薄い顔とは違って、自覚症状がないまま乾燥が進んでしまう恐れもあるでしょう。
また外部からの摩擦や刺激も、乾燥を進める原因のひとつです。新型コロナウイルスの感染拡大以降、アルコールによる手指消毒が一般的になりましたが、こちらも水分が奪われる原因です。
石けんを使って手を洗えば、水分を留めるために必要な皮脂が奪われすぎてしまい、さらに乾燥する可能性もあります。
冬の寒い時期は、手洗いや水仕事にお湯を使う場面も多いでしょう。お湯は水よりも、手肌の皮脂を落としやすいという特徴があります。
「冬に家事をするとすぐにカサカサ・ひび割れてしまう…」という場合、乾燥によるバリア機能の低下がトラブルを引き起こしている可能性があります。
カサカサやひび割れを放置するリスク
手指がカサカサしたりひび割れたりすれば、かゆみや痛みがあって不快なもの。
しかしながら、「この時期は仕方がないことだから…」とケアをあきらめてしまう方も多いのではないでしょうか。トラブルを放置するリスクは決して少なくありません。
カサカサした皮膚は、バリア機能が低下している状態です。角質層が乱れ、内部に細菌が入り込みやすいでしょう。
また外部刺激により皮膚に炎症が起こり、慢性的な手湿疹に悩まされる恐れもあります。一度治っても何度も繰り返し発症するケースも多く、継続的なケアで重症化を防ぐことが大切です。
手の乾燥を予防するためのケア方法
カサカサやひび割れを防ぐためには、こまめなケアが必須です。とはいえ、「具体的にどういった対策をすればよいのか、わからないから困っている」という方も多いのではないでしょうか。
手の乾燥を防ぐためのケアのポイントを4つ紹介するので、ぜひ日々の生活に取り入れてみてください。
手の洗い方の注意点
手を生活に保つことは、健康を保つために重要なこと。とはいえ、手を乾燥させる原因のひとつでもあります。手洗いによって皮膚を乾燥させないためには、以下のポイントに注意しましょう。
・ぬるま湯を使う
・敏感肌用の洗浄剤を使う
・ゴシゴシと強く洗いすぎない
・手が濡れた状態のまま放置しない
・手洗い後には保湿ケアをする
特に冬場は、冷えた指先を温める目的で、手洗い時にお湯を使う方も多いのではないでしょうか。しかしながら、熱いお湯を使うと、手指の皮脂を取り除きすぎてしまいます。
33~35℃程度のぬるま湯を使って、皮脂を守るよう意識してみてください。また手洗いの際に使う洗浄剤も重要なポイントです。
強い成分が配合されていれば、その分素早く汚れを除去できるかもしれませんが、負担は大きくなってしまいます。
・敏感肌用
・赤ちゃんにも使える
・天然成分配合
これらの表記に注目して、手肌に優しい洗浄剤を選択しましょう。
ゴシゴシと強くこするのは、刺激になります。傷付いた皮膚にさらなるダメージを与えないためにも、洗浄剤の泡をクッションのようにしながら、優しく洗い上げてください。
洗顔と同じような感覚でお手入れするのがおすすめです。流し残しがないよう洗浄剤をしっかりと落としたら、できるだけ早くていねいに水気を拭き取ります。
このタイミングでも、ゴシゴシしないよう注意しましょう。
最後に、保湿クリームによるハンドケアを行えば手洗いは完了です。
特に空気が乾燥する時期には、保湿クリームによるケアをこまめに行ってください。
保湿クリームの選び方
手の乾燥を防ぐために、積極的に取り入れたいのが保湿クリームです。水仕事のあとや手洗い後のほか、手肌の乾燥が気になるタイミングで使用すれば、潤いをキープしやすくなるでしょう。
保湿クリームは薬局などでも手軽に購入できますが、配合されている成分によって、それぞれで効果が異なります。自身の手肌の状態やニーズに合わせて、ぴったりなものを選択しましょう。
手肌の潤いを守るとともに、炎症を抑え、血行をよくする効果を求める方には、「ヘパリン類似物質」が配合されたクリームがおすすめです。
ビタミンEが配合されたクリームも、同じように血行促進効果を期待できるでしょう。
手の乾燥がひどい場合には、「ヒアルロン酸」や「グリセリン」、「セラミド」といった成分が配合されているクリームがおすすめ。
しっかりと潤いをプラスするとともに、皮膚の表面から水分を逃がさないよう、コーティングする役割も担ってくれます。
カサカサやひび割れを繰り返し、角質が硬くなっている方は「尿素」入りの保湿クリームを選んでみてください。角質を柔らかくする効果が期待できます。
ただし、すでにひび割れが起きている手肌に使うと、しみるような刺激を感じてしまいがちです。
気になる場合には、別の保湿クリームでいったん手肌の状態を整えたのちに、尿素入りクリームで硬くなった角質にアプローチするのがおすすめです。
「グリチルリチン酸ジカリウム」「dl-カンフル」「グリチルレチン酸」といった成分は、抗炎症作用があることで知られています。
ひび割れやあかぎれが辛い方は、ぜひこれらが入ったクリームに注目してみてください。またビタミンAは、細胞内で潤い成分や皮脂の分泌を促進する効果があるといわれています。
ダメージを受けた角質層に対して、内側から働きかけてくれるため、こちらもおすすめです。
1回のケアで使うクリームの量は、人差し指の先端から第一関節、もしくは第二関節までを意識してみてください。
乾燥やカサつき、ひび割れが特に気になるタイミングでは、クリームを多めに出してしっかりと塗り込んでいきましょう。
保湿クリームをケチると、思うような効果を得られない可能性も。集中ケアするつもりで、たっぷり使用してみてください。
保湿法のポイント
ハンドクリームを使った保湿ケアのポイントは、以下の3点です。
・塗るタイミングを間違えない
・十分な量を塗る
・手をマッサージしながら塗る
ハンドクリームによる保湿ケアは、手肌の潤いを逃さないための対処法です。手洗いをした後は、毎回クリームを塗ってケアするのがベスト。
難しい場合でも、できるだけこまめに塗るよう意識してください。「クリームで手がベタベタになってしまうのはちょっと…」という場合は、昼間と夜間で使用するアイテムを変えるのもおすすめです。保湿力がやや劣ってはいても、仕事中でもこまめにケアできるのは非常に魅力。
夜間は高保湿タイプを使って、しっかりとケアしましょう。
最後に、保湿クリームを塗るときには、手をマッサージして血流をアップさせるのもおすすめです。以下の手順をチェックしてみてください。
1.手のひらに保湿クリームを出す
2.円を描くようにして、手のひらと手の甲の両方になじませる
3.手のひらを反対側の手の甲に合わせて、指の間までしっかりと塗る
4.親指から小指まで、反対側の手で包み込むようにして、すり込むようになじませる
5.爪の周りも優しくほぐしていく
6.手首にも広げ、ケアをする
マッサージは、「気持ちいい」と感じられる程度の力加減を意識しましょう。
手のひらから手の甲、そして指先まで、満遍なくアプローチするのがおすすめです。
マッサージ後は、手がポカポカしているのを感じられるでしょう。血流を改善し、健やかな状態へと導いてください。
外的刺激を避けることも大切
手肌の乾燥を予防するためには、外的刺激をできるだけ避けることも重要です。
たとえば、肌にとって紫外線は大敵です。夏場はこまめに紫外線対策をしていても、冬場はつい疎かにしてしまう…という方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、紫外線は一年を通じて降り注ぐもの。手は常に露出している部分でもありますから、対策を怠らないようにしましょう。
UVカット効果のあるハンドクリームを使うと、潤いケアと紫外線予防の両立が可能です。
また食器洗いや洗濯といった家事は、水や洗剤により、手肌に負担をかけやすいもの。
「家事をする際はゴム手袋をする」だけでも、乾燥の原因を避けられるでしょう。すぐに使える場所にセットしておくと、手軽に使えて安心です。
本記事読者におすすめしたい商品
さまざまな種類の商品が販売されているハンドクリーム。「どれを選べばいいのかわからない…」と悩んでいる方におすすめのアイテムを紹介します。
潤いはもちろん、美しい手を守りたい方はぜひチェックしてみてください。
かさかさ肌にお悩みのかたへおすすめな商品
お気に入りのハンドクリームで乾燥の季節を乗り切ろう
空気が乾燥する季節は、手のカサカサやひび割れに悩まされる方も多くなります。「いつものことだから…」とあきらめる必要はありません。
乾燥の仕組みや予防・改善のための方法を知り、健やかな手肌を取り戻しましょう。
手肌の乾燥を防ぐためには、保湿成分がたっぷりと配合された保湿クリームをこまめに使うのがおすすめです。
今回紹介した手洗いのコツや保湿のポイントも意識して、手肌に優しいケアを心掛けてみてくださいね。