ナプキンを捨てるときの畳み方、包み方は?正しい捨て方や環境への影響について学ぼう
使用後のナプキンは、衛生面からもエチケット面からも、正しく処理する必要があります。
「普段何気なく捨てている」という場合は、あらためて正しい捨て方を確認しておきましょう。ナプキンの畳み方や包み方まで、わかりやすく解説します。
またナプキンが環境に与える影響を考えると、より負荷の少ない捨て方や使用方法についても考慮したいところです。
女性に欠かせないアイテムだからこそ、ぜひ捨て方にまで目を向けてみてください。
ナプキンを捨てる前に知っておくべき基本知識
ナプキンの正しく処分するためには、まずその特徴について知っておく必要があります。
ナプキンとその捨て方について基本知識を解説するので、ぜひチェックしてみてください。
ナプキンの役割と種類
ナプキンは、ショーツに貼り付けて使うタイプのサニタリー用品です。経血をしっかりと受け止めてくれるため、下着や洋服が汚れるのを防いでくれます。
誰でも手軽に使えて、交換しやすい点も魅力の一つといえるでしょう。
そんなナプキンには、大きく分けて「紙製」と「布製」の2種類があります。紙製の生理用ナプキンは、使い捨てを前提に作られている製品で、吸水力に優れています。軽くてコンパクトなアイテムも多く、持ち運びしやすい点もメリットです。しかしながら紙製のナプキンに対して、「下半身が冷える」「デリケートゾーンのかゆみやかぶれが気になる」といった不満を抱える女性も少なくありません。
布製ナプキンは洗濯して繰り返し使用することを前提に作られているアイテムで、肌触りが良いというメリットがあります。
紙製に比べ吸収力は低く、汚れたナプキンを洗う手間も発生しますが、冷えやかゆみ、かぶれといったトラブルには悩まされにくいでしょう。
紙製の生理用ナプキンには、さまざまな種類が存在しています。
・昼用
・夜用
・多い日用
・羽つき
・羽なし
好みやライフスタイル、経血量などに合わせて、ぴったりなアイテムを選びやすいでしょう。
一般的なナプキンの捨て方
紙製のナプキンを使用する際に、マスターしておきたいのが『ナプキンの正しい捨て方』についてです。一般的なナプキンを、そのまま水に流すのはNGです。
トイレの排水口に詰まってしまうので、必ず可燃ごみ、もしくは不燃ごみとして処理してください。ナプキンは、個別ラップやトイレットペーパーで包んでから捨てます。
使用済みナプキンを燃えるごみ・燃えないごみのどちらとして扱うのかは、各自治体の判断によって異なります。お住まいの自治体のゴミ捨てルールを確認のうえ、適切に処理しましょう。
捨てる際のマナーとエチケット
使用済みナプキンは、トイレ内に設置されたサニタリーボックスに捨てるケースも多いもの。自分以外の目に触れる可能性もあるため、マナーやエチケットを守って処分するようにしましょう。
何よりも大切なのは、経血汚れが目に触れないよう、汚れた面を内側にして丸めるようにしてから処分することです。
その上から個別ラップもしくはトイレットペーパーでくるみ、ゴミを処理する人が不愉快な思いをしないよう注意してください。
ナプキンを捨てる場所と場所ごとのルール
自宅のトイレでは、専用のゴミ箱を用意している方も多いでしょう。一方で外出中は、トイレ内にサニタリーボックスがあるとは限りません。
トイレ内で処理できない場合は、ビニール袋などに入れて持ち帰り、自宅で処分するのが正しい方法です。
またナプキンの捨て方について、独自のルールを設定している場所も少なくありません。
事前にルールを確認しておくほか、トラブル予防のために自宅まで持ち帰るのもおすすめです。
ナプキンが環境に与える影響
手軽で扱いやすいナプキンは、多くの女性たちが愛用するもの。毎月欠かさず使うアイテムだからこそ、その環境負荷についても注目されています。
使い捨てナプキンの原料は、そのほとんどがプラスチックです。プラスチックゴミ削減のためには、生理用ナプキンの使い方や捨て方にも、あらためて注目する必要があります。
ナプキンの適切な処分方法
生理用ナプキンの基礎知識を踏まえたうえで、適切な処分方法について、より具体的に見ていきましょう。
環境への負荷を軽減するためのヒントや、汚物入れの扱い方などについても解説します。
再利用可能なナプキンの活用
使い捨てナプキンによる環境への影響を考慮するなら、布ナプキンとの併用について考えてみるのがおすすめです。
経血量が減る生理後半だけでも使い捨てナプキンをやめれば、ゴミとなるナプキン量を減らせるでしょう。
肌トラブルや臭いなど、生理の終わりがけに悩まされやすいトラブルも回避可能です。ぜひ上手に取り入れてみてください。
ナプキン専用のゴミ箱の使用方法
トイレ内にナプキン専用のゴミ箱、サニタリーボックスを設置しておけば、トイレのたびにナプキンの処理に悩まされることはありません。
一方で、サニタリーボックスを置いたことが原因で、トイレ内に嫌な臭いがこもってしまう可能性も。
脱臭対策をきちんと行ったうえで、定期的な掃除を忘れないようにしましょう。汚物をまとめておく内袋も、できるだけこまめに交換してください。
サニタリーボックスのお手入れを面倒だと感じる場合は、使い捨てタイプを使用するのもおすすめです。
汚物が入ったボックスをそのまま処分できるため、掃除や袋の交換といった手間をまるごと省けます。
ナプキンを衛生的に処分するためのステップ
汚れたナプキンを処分する際の具体的なステップは、以下のとおりです。
1.左右の羽を、ナプキン内側へと折りたたむ
2.汚れた面が内側にくるようにして、ナプキンを片側から中央付近までクルクルと丸める
3.反対側からも、ナプキンをクルクルと丸める
4.ナプキン裏の粘着面同士をくっつける
5.丸めたナプキンを個別ラップでくるみ、包装材のテープで留める
ナプキンを片側からのみ丸める方も多いですが、最後の部分がうまく留まらず、時間が経つと汚れた面が開いて見えてしまうことがあります。
前後両方から丸めて粘着面同士をくっつけると、はがれにくくなるでしょう。新しいナプキンのパッケージを開け、取り付けて…といった作業も、余裕を持って行えるはずです。
個別ラップでくるんだあとに、左右の飛び出している部分を中へと押し込むようにすれば、よりコンパクトで形も崩れにくくなります。
左右の間から、汚れた部分がチラ見えしてしまう恐れもないため、衛生面でも安心です。
環境に優しいナプキン選び
生理期間を快適に乗り切るためには、使い捨てナプキンが欠かせない…と思っている方も多いのではないでしょうか。
環境負荷を低減するためには、ナプキン選びにひと工夫するのもおすすめです。5つのポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
生分解性ナプキンの特徴
近年、環境に優しい使い捨てナプキンとして注目されているのが、生分解性素材を用いたアイテムです。
従来のプラスチックを主原料としたナプキンとは違い、生物の働きによって分解され、自然にかえります。プラスチックゴミがもたらす環境問題を回避できるでしょう。
通気性が悪く、負担になりやすい一般的なナプキンと比べ、肌触りがよくサラッとした使用感を楽しめるのも生分解性ナプキンの特徴です。
環境負荷低減だけではなく、自身の身体への負担を軽減するためにも、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
オーガニック素材のナプキンのメリット
オーガニックコットンや自然由来成分を採用したオーガニックナプキンも、女性の身体への負担を和らげてくれます。
肌触りがよく、湿った空気がこもりにくいため、肌トラブルも起きにくいでしょう。
高分子吸収材を使っていなくても吸収力に優れた製品も増えており、多い日でも不安なく使用できるのも嬉しいポイントです。
環境認証を取得したナプキンの選び方
環境に優しいナプキンを選ぶためには、各種認証制度に注目してみるのもおすすめです。
森林保護や生分解性に関する認証を受けている製品を選べば、それだけで環境に配慮した行動を取れます。オーガニックコットンに関する認証を受けている製品も人気です。
どの製品が何の認証を受けているのかは、パッケージに記載されています。ぜひ注目してみてください。
ナプキン使用量を減らす工夫
汚れたナプキンを長時間使用し続けるのは、衛生面で問題があります。「交換頻度を減らす」以外の方法で、全体の使用量を削減していきましょう。
先ほどもお伝えしたとおり、経血量が少ない時期には布ナプキンを使うのもおすすめです。
「布ナプキンでは吸収力に不安が…」という場合、生理用の吸水ショーツを選ぶのもよいでしょう。
エコ意識の高いナプキンブランドに注目
生理用ナプキンを扱うブランドの中には、環境問題に対して積極的な取り組みをしているところも少なくありません。
環境に優しいナプキンを選択するため、まずはブランドに注目してみるのもおすすめです。生理用ナプキンにはさまざまな種類がありますが、まず好みのブランドを選び、使用するアイテムをそのブランドで統一すれば、手間をかけることなくエコ意識の高いナプキン選びができるでしょう。
本記事読者におすすめしたい商品
生理用ナプキンの捨て方や環境負荷について考え始めたら、以下のアイテムにも注目してみてください。5つのアイテムを紹介します。
羽なしシンプル・肌触りのよい普通の日用ナプキン
羽つきでズレない!多い日でも安心の昼用ナプキン
全長29.0cmでおしりまですっぽり包み込んでくれる夜用ナプキン
見た目がかわいく中身が気にならないエチケットポーチ
組み立て簡単・そのまま捨てられる紙製サニタリーボックス
ナプキンの適切な捨て方についてあらためて考えてみよう
女性にとって、サニタリーグッズは欠かせないもの。身近なアイテムだからこそ、ぜひナプキンの適切な捨て方についても、あらためて見つめ直してみてください。
周囲を不快にさせない包み方や畳み方をマスターするとともに、環境への影響についても配慮したいところです。
今回紹介したおすすめグッズも参考にして、人にも環境にも優しい生理対策を心掛けてみてはいかがでしょうか。