吸水ショーツの洗い方はどうするのが正解?基本の手順やコツを知って不安を解消しよう
生理の時期を不安なく乗り切りたい…と思う女性たちから、高く支持されているのが生理用の吸水ショーツです。
ナプキンを付けたり外したりする手間がなく、ズレからくる経血漏れを防ぐ効果も期待できます。洗濯して何度も繰り返し使える点も、非常に大きなメリットでしょう。
一方で、気になるのがお手入れ方法についてです。「吸水ショーツは洗い方が難しいと聞くけれど、実際のところはどうなのだろう…」と不安を抱えている人に向けて、手順やコツ、注意点を解説します。
吸水ショーツの洗い方の手順
まずは吸水ショーツのお手入れ方法について、基本の情報を確認していきましょう。ナプキンなしでも経血をしっかり受け止め、外へと漏らさないように作られている吸水ショーツ。
「完全に汚れを落とし切るのは難しく、お手入れにはコツが要る」というのは紛れもない事実です。少しでも楽にきれいな状態をキープするため、ぜひ参考にしてみてください。
洗濯前の前処理が重要
吸水ショーツから経血汚れを取り除くため、重要なのが洗濯前の段階で行う前処理です。経血で汚れた面を露出させたら、水で洗い流しておきましょう。
経血量が多い場合は、優しく押し洗いをするのがおすすめです。できるだけ早い段階で処理をすると、汚れが落ちやすくなります。
その後、洗濯ネットに入れて洗濯機へと投入しましょう。経血汚れは前処理の段階でほぼ落ちているので、他の衣類と一緒に洗っても大丈夫です。
手洗いの方法
吸水ショーツは、手洗いも可能です。洗濯機を使用したくない場合、前処理からそのまま自分で洗ってしまいましょう。
経血汚れに強いアルカリ性粉末洗剤を使用して、優しくもみ洗いするのがおすすめです。汚れがひどいときには、洗剤液で一定時間つけ置きしたあとに洗うのもよいでしょう。
きれいに落ちたことを確認したら、洗剤成分が残らないようしっかりとすすいでください。タオルドライで水分を取り除けば、乾きやすくなりますよ。
洗濯機で洗う場合の注意点
吸水ショーツを洗濯機で洗う場合、前処理を忘れないでください。経血をたっぷり含んだまま、そのほかのアイテムと一緒に洗うと、汚れが移ってしまう恐れがあります。
またデリケートな素材なので、洗濯ネットは必須です。大きすぎず小さすぎない適正サイズのネットに入れて、ダメージを軽減しましょう。
漂白剤の使い方
経血による着色汚れが気になったとき、漂白剤を使用したいと思う人も多いでしょう。まずはショーツの洗濯表示を確認し、漂白剤が使用できるかどうか確かめてみてください。
塩素系漂白剤を使うと色柄が抜けてしまったり、繊維がダメージを受けたりする可能性も。タンパク質汚れに強い酸素系漂白剤やセスキ炭酸ソーダを使うのがおすすめです。一定時間つけ置きしたのち、通常通りに洗濯してください。
つけ置き洗いの手順
吸水ショーツをすぐにもみ洗いするのが難しい場合でも、効果を期待できるのがつけ置き洗いです。
経血汚れを浮かせて落ちやすくしてくれるので、忙しい女性にもおすすめ。さっそくその手順を見ていきましょう。
用意するのは、洗面器とぬるま湯、そしてタンパク分解酵素入りの洗剤です。洗剤液を作り、吸水ショーツの汚れた面を中心につけ置きしておけばOKです。このときに重要なのは、水もしくは30℃以下のぬるま湯を使うこと。
血液に含まれるタンパク質は熱と反応し固まる性質を持っています。かえって汚れが落ちにくくなる恐れがあるため、温度管理はしっかりと行うのがおすすめです。
吸水ショーツにおすすめの洗剤選び
吸水ショーツを洗う際には、洗剤選びにもコツがあります。「血液の汚れにアプローチしてくれること」以外に、どういった点に注目すればよいのでしょうか。4つのポイントと使用時の注意点を解説します。
環境に優しい洗剤
頑固な経血汚れをすっきりきれいに落とすため、洗浄力の強い洗剤を選択する人も多いでしょう。
とはいえ洗浄力の強い合成洗剤は環境への悪影響が懸念されるため、環境に配慮された洗剤を選ぶのがおすすめです。
刺激の少ない洗剤
生理用の吸水ショーツは、素肌に直接触れて使うもの。肌トラブルを避けるためにも、刺激の少ないアイテムを選択しましょう。敏感肌の人や赤ちゃんでも安心して使用できる洗剤に注目してみてください。
香りの良い洗剤
生理中のお悩みのひとつが、デリケートゾーンのニオイです。香りにこだわった洗剤を選べば、ごく自然な形でニオイケアができるでしょう。
香りにはさまざまな種類があり、自分好みのものを選べるのも魅力のひとつです。憂うつな気持ちになりやすい時期だからこそ、ほのかに漂う洗剤の香りに心癒されてみてください。
吸水性能を保つ洗剤
吸水ショーツのもっとも重要な機能といえば、やはり「吸水性」でしょう。使用する洗剤によっては、もともとあった吸水性能が損なわれてしまう恐れがあります。
中でも注意が必要なのは、柔軟剤の成分です。繊維をコーティングしてふんわり柔らかに仕上げてくれる柔軟剤ですが、水分を吸収しづらくする恐れがあります。使い過ぎには注意してください。
洗剤の適量と注意点
吸水ショーツに限らず、洗剤の使い過ぎには注意が必要です。「頑固な汚れを除去するためには、洗剤量を多めにする必要があるのでは…」と考える人もいるかもしれませんが、これは誤解です。
洗濯物量に対して洗剤量が多すぎると、すすぎで洗剤成分を落とし切れず、皮膚に悪影響を及ぼす恐れがあるでしょう。
吸水ショーツを手洗いするときには、洗剤の適正量を見誤りがちなので、特に注意してください。複数の布地が重なり合ったクロッチ部分は、入念なすすぎを心掛けましょう。
吸水ショーツの乾燥方法
吸水ショーツをしっかり洗っているつもりでも、「乾かしている間に徐々にニオイが気になってしまう…」と悩む人は少なくありません。
洗濯だけではなく、乾燥にまで気を配ることで、吸水ショーツにまつわるお悩みを解決できる可能性があります。おすすめ乾燥方法と注意点は以下のとおりです。
自然乾燥がおすすめの理由と干し方のポイント
吸水ショーツは、陰干しによる自然乾燥を選択するのがおすすめです。重なり合ったクロッチ部分まで素早く乾燥させられるので、雑菌が繁殖するリスクも低減できるでしょう。
吸水ショーツは脱水時間をやや長めに確保し、余分な水分を取り除いたら、裏返しにして干しましょう。水分を多く含んでいる吸水面を外部に露出させることで、効率がよくなります。
乾燥機・アイロンの使用について
吸水ショーツが経血をしっかりと受け止めてくれるのは、ポリウレタンという素材が使われているためです。実はこのポリウレタンという素材には、「熱に弱い」という特徴があります。
乾燥機やアイロンを使えば、「素早く乾燥させられて雑菌対策もできるのでは…」と考えがちですが、ポリウレタンの劣化により、吸水性に問題が出る可能性も。経血漏れを防ぐためにも、使用しないようにしてください。
湿気の多い場所での乾かし方
陰干しが基本の吸水ショーツですが、湿気が多い時期には「なかなか乾かない…」と悩む場面もあるでしょう。
このような場合は、ぜひ「風」を取り入れてみてください。扇風機やエアコン、ファンヒーターにサーキュレーターなどを活用しましょう。またショーツの内部にまでしっかりと風が届くよう、干し方に工夫することも大切です。洗濯物同士の間はできるだけ開けて、ショーツを吊るす際には立体的な形になるよう整えてください。
吸水ショーツの適切な保管方法
吸水ショーツを使うのは、基本的に生理中のみ。それ以外の期間は、自宅のクローゼットやタンスで保管し続けることになります。劣化やトラブルを防ぐためには、どういった点に注意して保管するべきなのでしょうか。気になる情報を紹介します。
吸水ショーツの保管に向いている場所とは
吸水ショーツの保管に向いているのは、できるだけ温度や湿度が低く、風通しのよい場所です。また直射日光も避けてください。湿度や紫外線も、ポリウレタンを劣化させます。吸水ショーツの性能を少しでも長持ちさせるため、リスクが少ない場所を選んで保管しましょう。
また下着を収める収納グッズにも注意が必要です。プラスチック製の収納ケースは手軽に使えて人気ですが、風を通さないため内部に湿気がこもりがちです。
通気性のよい箱やかごを選ぶことで、吸水ショーツを傷めにくくなります。クローゼットに下着をしまう場合、定期的に扉を開け、空気の入れ替えをしましょう。また市販の除湿剤を活用するのもおすすめです。
長期間使用しない場合の保管
吸水ショーツを長期間使用しない場合、まずは汚れを徹底的に落としましょう。汚れを残したまま長期保管すると、トラブルの原因に。
経血汚れはもちろん、繊維内の洗剤残りにも注意してください。保管時の注意点については、布ナプキンと同様だと考えましょう。
十分に乾燥させたのち、防虫剤も正しく使って管理してください。
吸水ショーツ選びの基準と本記事読者におすすめしたい商品
防水ショーツのお手入れ方法を理解し、「使ってみたい!」と思った人も多いのではないでしょうか。ショーツ選びの基準やおすすめアイテムは以下のとおりです。
吸水ショーツ選びの基準
吸水ショーツは、以下の点に注目し自分に合ったアイテムを選択するのがおすすめです。
・吸水量
・ショーツの形状や素材
・機能性
吸水ショーツ選びでもっとも重要なポイントになるのが、吸水力についてです。どのような場面でどう使いたいのかを考慮したうえで、十分に対応できるショーツを選択するのがおすすめです。
やや余裕を持たせると、不安なく着用できるでしょう。ショーツの形状や素材は、はき心地に大きく関わってくるもの。自分にとって心地よいものを選んでください。防臭機能や抗菌機能が付いたものもおすすめです。
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洗い方をマスターしたら吸水ショーツを使ってみよう
ナプキンやタンポンを使い捨てることなく、使用時の手間も少ないのが吸水ショーツの魅力です。
「洗う」という工程に不安を抱える人も多いですが、コツさえ知っていればさほど難しいものではありません。
「吸水ショーツを使ってみたいな…」と思ったら、ぜひ今回紹介したおすすめアイテムにも注目してみてくださいね。