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大切な衣類を守るために、有効なのが防虫剤です。虫を寄せ付けない成分をうまく活用して、クローゼットやタンスの中身を守ってください。

しかしながら、「虫」という生き物に作用する成分だからこそ、「ペットや子どもなど、家族への影響が気になる…」という方も多いのではないでしょうか。防虫剤の種類について徹底解説するとともに、おすすめの選び方や活用方法をくわしく解説します。

防虫剤の種類とは?

より安心・安全に防虫剤を活用するために、まず把握しておきたいのが防虫剤の種類についてです。どのタイプを選ぶのかによって、安全性や注意点は大きく変わってきます。自分のニーズを満たしてくれる防虫剤を見つけるためにも、ぜひ注目してみてください。防虫剤には、主に以下の5つのタイプが存在しています。

・ピレスロイド系

・パラジクロルベンゼン

・ナフタリン

・しょうのう

・天然由来成分

まずはそれぞれの特徴をチェックしていきましょう。どんな人におすすめなのかも、あわせて解説していきます。

ピレスロイド系の防虫剤とは?

ピレスロイド系の防虫剤は、近年の市場で主流となっているタイプです。これまで気になっていた、防虫剤特有の強い臭いを改善しています。そのほかの防虫剤と併用しても、シミになる恐れもありません。

最近では、「無臭」以外にさまざまな香りが付いたタイプも登場しています。フローラルやソープなど、華やかな香りを楽しめる商品も多いでしょう。メジャーなタイプの防虫剤なので、さまざまなアイテムの中から、自分にとってより都合の良い商品を選びやすいというメリットがあります。

ピレスロイド系の防虫剤は、特有の臭いが苦手な方におすすめです。一方で、たとえ臭いがなくても、化学物質を使って虫食い被害を予防しているのがこのタイプの特徴です。

臭いがないぶん、気付かないうちに化学物質の濃度が濃くなってしまう可能性もあるでしょう。

パラジクロルベンゼンの防虫剤とは?

パラジクロルベンゼンを使った防虫剤は、防虫・殺虫効果が高いことで知られています。またクローゼットやタンスに入れた際に、素早く効き目が広がっていきます。

ウール素材のセーターなど、特に虫が付きやすい衣類をしっかりと守りたい方におすすめです。タンスの引き出しに入れて使う防虫剤は、開閉のたびに防虫成分が外部に流れ出てしまうという特徴があります。

高い防虫効果を持つ成分が素早く広がるパラジクロルベンゼンは、普段使いの衣類を収めたタンスにもぴったりのアイテムだと言えるでしょう。

一方で、狭い空間内で防虫成分の濃度が高くなると、頭痛やめまい、倦怠感などを引き起こす可能性も。臭いも強く、目や喉、鼻などに刺激を感じるケースもあります。発がん性が確認されるなど、リスクも高い成分なので、ペットや幼い子どもと一緒に生活しているご家庭では注意が必要です。

ナフタリンの防虫剤とは?

ナフタリンは、主に人形用の防虫剤として使われています。パラジクロルベンゼンほどではありませんが、やはり臭いが鼻に付きやすいタイプです。パラジクロルベンゼンよりも防虫効果が長続きしやすく、長期保存に向いています。できるだけ手間なく防虫対策したい方におすすめです。

しょうのうの防虫剤とは?

日本で古くから使われている防虫剤がこちらです。もともとはクスノキから抽出される成分で、防虫・殺虫効果が期待できます。臭いが気になるものの、化学物質のように鼻につくような嫌なものではありません。

すっきりとした、爽快感のある香りを楽しませてくれるでしょう。現在では、ピレスロイド系やパラジクロルベンゼン、ナフタリンの防虫剤が増えていますが、和服収納には現在でもしょうのうが多く使われています。

防虫効果はおだやかで即効性はないものの、人体への影響は最小限です。しょうのう特有の香りが気にならない方におすすめのアイテムです。

自然由来成分の防虫剤とは?

防虫剤特有の嫌な臭いや化学物質の危険性に注目する方が増えている中、人気が高まっているのが自然由来成分配合の防虫剤です。自然界には、防虫効果のある成分も決して少なくありません。こうした成分を有効活用し、防虫剤として普段使いに適した形へと加工しています。

化学物質ほどの高い効果や即効性はなくても、人体に悪影響を及ぼさないのが最大のメリットです。またユーカリ・シトリオドラにシトロネラ、レモングラスにヒノキなど、防虫効果が見込める精油を使ったアイテムなら、空間全体に広がる香りも一緒に楽しめるでしょう。

「幼い子どもやペットにも安全な防虫剤を選びたい」「衣類から防虫剤特有の臭いが漂うのが嫌だ」という方でも、安心して使用できるのがこちらのタイプの特徴です。

防虫剤の使い方と注意点

衣類の虫食いを予防してくれる防虫剤ですが、使い方を間違えると、きちんとした効果を得られない可能性があります。防虫剤を使用する際の基本の手順は、以下のとおりです。

1.衣類は洗濯もしくはクリーニングで清潔にする

2.密閉できる収納場所を用意し、8割程度を目安に衣類を詰める

3.パッケージに記載された適正量を守って、衣類の上に防虫剤を入れる

4.収納場所をしっかりと閉じる

防虫剤は、密閉された場所で使用した場合に効果を発揮します。ウォークインクローゼットのような比較的広い場所で使用する場合、成分が空間全体に広がりやすいよう、必ず専用タイプを選んでください。

また収納場所は、衣類を収める前に掃除をしておきましょう。ゴミや埃を取り除き、風通しの良い場所でしっかり乾燥させておきます。防虫剤に含まれる成分は上から下へと広がっていくため、まずは衣類を収めて、その上に防虫剤を置いてください。

スペースに対して防虫剤の量が少なすぎると、効果が弱まってしまいます。適正量は製品によって異なるため、パッケージをよく確認して使用量を決定しましょう。また、有効期間の確認も必須です。交換のタイミングを忘れないでください。

防虫剤の併用には注意して

防虫剤の使い方で特に注意しなければならないのが、異なるタイプ同士の併用についてです。臭いのないピレスロイド系は、どのタイプの防虫剤とでも併用が可能。

一方で、パラジクロルベンゼン、ナフタリン、しょうのうについては、ピレスロイド系以外との併用を避けてください。防虫剤の成分同士が反応し、シミになってしまう恐れがあります。

比較的多く見られるのが、「前回使用していた防虫剤の種類がわからなくなってしまい、自分でも気付かないまま併用していた」というケースです。

防虫剤の種類を失念してしまった場合は、古いものを取り出したあと、引き出し内をしっかりと清めておきましょう。風通しの良い場所で臭いを逃がし、気にならなくなってから新しい防虫剤を入れると安心です。

防虫剤にまつわるQ&Aコーナー

季節の変わり目には、特に大活躍してくれる防虫剤。私たちの生活に身近なアイテムだからこそ、気になる点も多いのではないでしょうか。よくある質問とその回答をまとめて紹介します。

防虫剤の種類はどこで確認すればいいの?

種類によって、扱い方や注意点が異なる防虫剤。自分の手元にある防虫剤がどれに分類されるのかは、製品裏の「成分」欄にて確認できます。主成分に何と記載されているのかをチェックし、種類を見極めてみてください。

収納場所を示すための数値で「50リットル」というのは、具体的にどれぐらい?

防虫剤を適正量で使用するためには、まず収納空間内の容量を正しく把握する必要があります。縦・横・奥行き、それぞれのサイズを測って計算するのがもっとも正確ですが、「いちいち面倒…」と思う場合は以下の目安を参考にしてみてください。

<収納容量50リットル>の目安

・タンスの引き出し → ワイシャツを横に4枚、上下に2段収納できる程度

・衣装ケース → 比較的ボリュームのあるセーターを4~6枚入れられる程度

ちなみに、スーツが8~10着かけられる程度の洋タンスでは、容量の目安は500リットルです。

防虫剤は絶対に使わなくてはだめなのか?

防虫剤の使用に不安を感じている場合、「なくても問題はないのでは…」と思ってしまいがちです。しかしながら、収納中の衣類の虫食い被害を、防虫剤なしで100%防ぐのは難しいでしょう。

小さな虫は窓や玄関から容易に入り込みますし、外出中や洗濯中に卵を産み付けられている可能性もあります。より確実に被害を防ぐためには、やはり防虫剤を使用するのがおすすめです。

子どもやペットが誤って食べてしまった場合の対処法は?

防虫成分や口に入れた量によって、対処方法は異なります。パラジクロルベンゼンは比較的安全ですが、ナフタリンやしょうのうには注意が必要です。医師の指示に従って適切に対処しましょう。また誤飲後に牛乳などの脂性の飲み物を摂取すると、防虫成分の吸収を促進してしまいます。口にしないよう注意してください。

効果的な防虫方法&防虫剤の活用術は?

より万全の体勢で防虫対策を行いたいなら、以下のポイントにも注目してみてください。防虫のコツを4つ紹介します。

家庭内での効果的な配置方法

家庭内で防虫剤の効果を高めるためには、虫が発生しやすい環境を意識して配置するのがおすすめです。具体的には、以下の条件を満たす場所に設置してください。

・気温15~25℃に保たれている

・湿度60%以上でジメジメしている

・繊維やタンパク質など、エサが豊富である

これらの条件が重なると、衣類害虫の動きが活発化するでしょう。気密性の高い現代の住宅では、一年を通じてこれらの条件を満たしやすくなっています。

季節ごとの害虫対策のポイント

春から夏の害虫対策は、高温多湿を避けるためのこまめな換気が鍵となります。除湿剤も上手に活用して、空間内の湿度をうまくコントロールしてください。気温が低下する冬の時期も、油断は禁物です。換気や湿気対策も、引き続き実行しましょう。また春から夏にかけて開封した防虫剤の、有効期限が切れるケースも少なくありません。整理整頓をかねて、入れ替えるのもおすすめです。

防虫剤と組み合わせる効果的な方法

害虫予防のためには、防虫剤と虫干しを組み合わせるのがおすすめです。晴れてカラッとした日には、収納の扉を開けて日光と風を届けましょう。湿気が溜まるのを防いでくれます。

交換時期についての注意点

防虫剤には、それぞれ有効期間があります。過ぎたものは効果がなくなってしまうので、適切な時期に入れ替え作業を行いましょう。どのくらい使えるのかは、製品によってさまざまです。1年間使えるものもあれば、3ヶ月で交換が必要なものもあります。購入時によく確認してみてください。

安心して使える防虫剤を探している方におすすめの商品

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安全性の高い防虫剤を探している方におすすめなのが、以下の商品です。ぜひチェックしてみてください。

ナチュラプラス 衣類用アロマ防虫剤 タンス用 [6個入り]

防虫剤の種類は安全性にこだわって選ぶのもおすすめ

衣類を守るための防虫剤は、私たちにとって身近なアイテムです。だからこそ、安全性の高さに注目して選んでみてはいかがでしょうか。

種類ごとの違いや効果的な使い方についても確認しつつ、自分に合ったものを取り入れてみてください。自然由来成分を活用した防虫剤なら、独特な臭いに悩まされることなく快適に使えるでしょう。

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