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衣類を虫食いから守るために、有効なのが防虫剤です。クローゼットやタンスなどで適切に活用したいアイテムですが、「使用後の臭い」に悩まされている方も多いのではないでしょうか。

衣類や室内に残ったあの独特の臭いは、どうすればうまく解消できるのでしょうか。そもそもなぜ防虫剤は独特に臭いがするのか、人体に影響はないのかなど、気になる情報とあわせてお届けします。参考にしてみてください。

防虫剤の臭いについて知ろう!

防虫剤は、衣類を守るために欠かせないアイテムです。「衣類の虫食い」というキーワードに対してあまりピンとこない方も多いかもしれませんが、気密性の高い現代の住居において、実は非常に身近なトラブルです。

温度と湿度が高く空気がこもりがちな空間は、虫にとって非常に快適なもの。あっという間に繁殖して、大切な衣類を食い荒らしてしまう恐れがあるでしょう。

外出中や洗濯中など、衣類に虫が付着する機会は意外と多いもの。だからこそ、防虫剤を正しく活用して虫食い被害を防ぐ必要があります。防虫剤の効果は、その臭いと密接に関わっているため、正しい知識を身に付けておきましょう。

防虫剤の臭いの原因

防虫剤といえば、なんともいえない独特の臭いを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。臭いのもとになっているのは、パラジクロロベンゼンやナフタリン、しょうのうといった成分です。

防虫剤の主成分の臭いであり、取り除くのは難しいでしょう。一方で防虫剤には、これらの成分を使わない新しいタイプも登場しています。ピレスロイド系薬剤(エンペントリン)を使った防虫剤は、臭いがしません。無臭でもしっかりと虫を防いでくれるため、安心して使用してください。

防虫剤の身体への影響

虫を寄せ付けないための防虫剤を大量に使用すると、人体に影響を及ぼす可能性があります。身近な場所で使われている化学物質に対して、頭痛やめまい、倦怠感などの反応を示すケースは決して少なくありません。

防虫剤も例外ではなく、室内の防虫剤濃度が濃くなると、目や鼻、喉に刺激を感じることもあるでしょう。防虫剤は使用方法や注意点を守って、適切に扱ってください。

ひと言で「防虫剤」といっても、その種類はさまざまです。防虫剤の臭いの違いにも、ぜひ注目してみてください。

防虫剤の臭いの種類

防虫剤の中でももっとも刺激を感じやすいのが、先ほども挙げた「パラジクロルベンゼン」や「ナフタリン」といった、化学物質を使った防虫剤です。

なんともいえない独特の刺激臭があり、不快感を抱きやすいでしょう。最近人気の防虫剤には「フローラル系」や「ソープ系」といった香りを楽しめるものもありますが、これはもともと無臭のピレスロイド系の防虫剤に、わざと香料をプラスしたもの。

しっかりと防虫しつつ、好みの香りを選択しやすいというメリットがあります。

最後は、防虫効果のある天然素材やアロマの香りです。自然界には虫を寄せ付けない香りや素材も決して少なくありません。人間にとって心地よい香りをそのまま活かし、防虫剤として活用できるアイテムも増加しています。

防虫剤の消臭方法を知ろう!

Woman getting ready, she is taking a t-shirt from a drawer

クローゼットやタンスから出したばかりの衣類からは、あの嫌な臭いが漂ってしまいがちです。自分自身も周囲の人も快適に過ごすため、ぜひ消臭対策にも気を配ってみてください。3つの消臭方法を紹介します。

基本は陰干しで臭いを飛ばす

防虫剤の気になる臭いを解消するための基本の対策は、「陰干し」です。クローゼットやタンスから出した衣類を、風通しの良い場所に吊るしておきましょう。

2~3日で、気になる臭いは飛んでいきます。やや時間はかかりますが、出しておくだけと手軽なのが魅力です。どんな衣類にも対応しやすいでしょう。衣類を干す際には、直射日光は避けてください。生地が傷んだり日焼けにより色が変わってしまったりする恐れがあります。

洗えるものは洗濯を

より手っ取り早く気になる臭いを取り除きたいなら、洗濯するのもおすすめです。洗濯表示タグを確認し、水洗いが可能かどうか確かめてみてください。

洗えるものなら、こちらの方法でほぼ解決可能です。ぬるま湯を用意して、洗濯用洗剤と酸素系漂白剤を溶かしましょう。臭いが気になる衣類を浸けて、そのまま30分程度放置します。あとは液ごと洗濯機に移して、そのまま洗えば完了です。洗う・干すのステップで、しっかりと臭いを飛ばせるでしょう。

スチームアイロンを使ったケアも

洗濯不可の衣類には、スチームアイロンを使ったケアがおすすめです。衣類をハンガーに吊るしたら、2~3cm離したスチームアイロンで蒸気を当てましょう。

防虫剤の臭い成分には水や熱に弱いという特徴があり、両方からアプローチできるこちらの方法は極めて効果的です。冬物のコートやジャケットにも対応しやすいでしょう。

自宅にスチームアイロンがない場合、入浴後の浴室にひと晩吊るしておくだけでも効果が期待できます。クリーニング店など、プロも活用するテクニックなので、ぜひ実践してみてください。

防虫剤の臭い対策で避けるべき消臭方法とは?

防虫剤の臭いが気になったとき、「身近なもので手軽に消臭できたら…」と思う方も多いのではないでしょうか。しかしながら、消臭方法によってはトラブルの原因になってしまう恐れもあります。避けたほうが良い消臭方法は以下の2つです。

デリケート素材に消臭スプレーの使用はNG

布製品に残った臭い対策といえば、消臭スプレーを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかしながら、デリケート素材に消臭スプレーの使用はNGです。

水分が多いため、スプレーした部分がシミになってしまう恐れがあります。また防虫剤の臭いは、衣類の生地全体に染み込んでいるため、部分的なスプレーだけで完全に消臭するのは難しいでしょう。

香水やにおい袋でごまかすのも避けて

防虫剤のきつい臭いをなんとかするため、香水やにおい袋で別の香りを付け、目立たなくさせようとするケースもあります。

しかしながら、香りを重ねるだけでは根本的な解決には至りません。複数の香りが混ざり合って、より刺激的な香りになってしまう恐れもあるでしょう。

防虫剤特有の強い刺激臭をごまかそうと思えば、あとからプラスする香りもより強くなりがちです。「香害」になる恐れもあるため、十分に注意してください。

防虫剤は正しく使用しよう!

上でおすすめした消臭対策を行ってもなかなか臭いが取れない場合、防虫剤の使用方法が誤っている可能性も。防虫剤を適切に使うための注意点は以下のとおりです。

・防虫剤のタイプを守って使用する

・適正量で使用する

・防虫剤の併用は避ける

防虫剤には、「クローゼット用」や「タンス・引き出し用」など、さまざまな種類があります。「どれも使われている成分は同じだろう」と思いがちですが、それぞれ使用場所に合った成分・配合量で作られています。

たとえば、空間全体を防虫するための「クローゼット用」を、狭い密室空間である「引き出し」に使用すれば、より強い臭いが衣類に付着してしまうでしょう。「防虫成分は多ければ多いほど良い」というわけではないため、種類や使用量を確認したうえで、適切に使用してください。

また臭いがあるタイプの防虫剤同士を、組み合わせて使うのも避けてください。成分同士が反応して溶け、輪ジミになってしまう恐れがあります。

防虫剤を新しいものへと入れ替えるときには、必ず前のものを取り除いておきましょう。引き出しやタンスの場合、内部をいったん清掃し、臭いを逃がして新しい防虫剤を使用するのがおすすめです。臭いが強くなりすぎるのも、防いでくれます。

防虫剤以外の臭いにも注意しよう!

クローゼットやタンスから取り出したばかりの衣類が臭ったら、まず防虫剤の影響を疑う方も多いでしょう。しかし実際には、臭いの原因が防虫剤ではないケースも存在しています。

この場合、防虫剤向けの対策を行っても、なかなか改善しない恐れもあります。

防虫剤以外の臭いの原因として挙げられるのは、「カビ」です。クローゼットやタンスの内部に湿気が溜まっていると、気付かないうちにカビが繁殖する恐れがあります。

繊維の奥深くに入り込んだ汚れや洗剤カスを、完全に取り除くのは難しいもの。これらはカビ菌のエサになってしまいます。

カビ臭が気になる場合の対処法は、洗濯が基本です。カビ汚れをしっかりと洗い流し、天日干しをしてください。紫外線の殺菌効果で、気になる臭いを軽減できます。

風通しの良い場所を選べば、繊維の奥までしっかりと乾燥させられるでしょう。

洗濯が難しいデリケート衣類の場合は、クリーニング店などお手入れのプロに相談してみてください。衣類の状態に合わせて、適切なアドバイスをもらえるはずです。

天然素材を上手に使った防虫剤にも注目しよう!

化学物質を使った防虫剤は、手ごろな価格で確かな効果を得られるのが魅力です。一方で、使われている成分が身体に与える影響について、不安を感じるケースも多いでしょう。

特に幼い子どもと一緒に生活していると、「強い化学物質はできるだけ遠ざけておきたい…」と思う方も多いのではないでしょうか。防虫剤を選ぶ際には、天然素材をうまく活用したアイテムを選ぶのもおすすめです。

きつい刺激臭が衣類に残る恐れもありませんし、人体に悪影響を及ぼす恐れもありません。

自然由来のほど良い香りが漂うので、クローゼットやタンスから出してすぐに着用できるのも嬉しいポイントです。忙しい毎日をサポートしてくれるのではないでしょうか。

防虫剤が気になる方におすすめしたい商品

防虫剤にまつわる不安や不快感、臭いの手間を解消したいと思ったら、ぜひ以下のアイテムに注目してみてください。自然素材を活かしたおすすめ防虫剤を紹介します。

ナチュラプラス 衣類用アロマ防虫剤 タンス用 [6個入り]

防虫剤の臭いの原因を知り対策をしよう!

防虫剤の嫌な臭いに悩まされている方は、決して少なくありません。陰干しや洗濯、スチームアイロンによって気になる臭いが軽減されるので、ぜひ試してみてください。

防虫剤に使われている成分の中には、人体に影響を及ぼすものも少なくありません。「より安心して使えるアイテムを」と思ったときには、アロマの力を活用した天然の防虫剤にも注目してみてください。

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