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女性の身体はもちろん、心にも深く関わっている生理。負担を軽減し、周囲と円滑な人間関係を築き上げるためには、男女ともに正しい知識を持つ必要があります。

女性にとっては「毎月やってくる身近なもの」であっても、男性の中には「自分には縁がないものでうまくイメージできない」という人も多いのではないでしょうか。

理解不足から信頼関係を損なうような事態に陥らないためにも、女性が思う『男性が知っておくべき生理の基本』を解説します。生理中の変化や痛み、サポートしてもらいたいと考えているポイントなど、ぜひ参考にしてみてください。

生理の基本知識を知ろう

まずは女性の生理について、基本的な知識を学んでいきましょう。周期や仕組み、基本の対処法など、今さら人には聞けない基礎知識をまとめて紹介します。

生理の周期とその仕組み

生理とは、妊娠が成立しなかった場合に発生する女性特有の現象です。女性の身体は、妊娠に備えて毎月子宮を整えています。卵巣から卵子が排出され、子宮内膜は厚みを増していくでしょう。

妊娠が成立しなかった場合、こうした状況はリセットされます。不要になった子宮内膜が自然に剥がれ落ち、経血となって体外へと排出される仕組みです。

生理にまつわる一連の流れは、一般的に25~28日周期で繰り返されるもの。出血は数日間続き、特に1~3日目は負担も大きくなりがちです。出血以外に、身体的・精神的な変化を自覚する人も少なくありません。

生理期間中に起こる身体の変化

生理期間中には、さまざまな変化が起きるもの。個人差が大きく、一概には言えないものの、以下のような症状に悩まされる女性が多いようです。

・下腹部痛

・腰痛

・お腹周りの張りや違和感

・乳房の張りや痛み

・倦怠感

・むくみ

・頭痛

・吐き気

・食欲の増加

・気分の落ち込み

・イライラ

これらの症状がすべて出るとは限らず、またその程度も人によって異なるのが現実です。

立っていられないほどの腹痛に悩まされる人もいれば、ほとんど変化がないという人もいます。

一般的な生理痛とその対処法

一般的に「生理痛」と言われているのは、生理中の下腹部痛や腰痛などです。特に痛みを感じやすい前半の時期には、鎮痛剤を飲んでやり過ごす人も多いでしょう。

日常生活を送るのが困難になってしまうほど生理が重い場合は、婦人科で相談のうえ、より積極的なケアが必要になります。

知っておきたいPMS(生理前症候群)

女性の心と体がゆらぐのは、生理中だけではありません。生理が始まる前にも、倦怠感やイライラ、めまいや痛み、便秘にむくみといった症状が出る人もいます。

女性に毎月生理がくるのは、ホルモンの働きによるもの。生理前のホルモンバランスの変化が、女性の心と身体に影響を及ぼしていると考えられています。PMSは思春期の女性に特に多いとされ、自覚がないまま振り回されてしまうケースも少なくありません。

生理に関する一般的な誤解

生理に関する正しい知識が不足していると、すれ違いが生じがちです。誤解が原因で信頼関係を損なう危険性もあるので、十分に注意しましょう。

まず、「生理中に性交しても妊娠しない」というのは誤った情報です。生理中でも妊娠の可能性はあり、決して安全日ではありません。感染症リスクも高まるため、誤った情報に踊らされず正しい対処が求められます。

また「生理が1日で終わる」や「生理周期や経血量が一定である」というのも大きな誤解です。生理の期間や周期、経血量は、特に個人差が大きいポイントで、人知れず悩みを抱えている女性も少なくありません。本人であってもコントロールは難しいという点も、頭に入れておきましょう。

パートナーとしてできるサポート方法

生理中の身体的・精神的なゆらぎが原因で、パートナーとの関係が悪くなってしまうケースもあります。

生理に振り回されず、より良い関係を築くためには、大変さに寄り添い、サポートする姿勢を見せることも大切です。女性が求める具体的なサポート内容を4つ紹介します。

話を聞く際の心構え

生理中は、無性にイライラしたりネガティブになったりすることも。会話をするときには、「そういうこともある」という予備知識を備えておくことが大切です。

すべて相手の言いなりになる必要はありませんが、体調が悪い相手を気遣うのは決して特別なことではありません。相手が何を伝えようとしているのか、ていねいに向き合うのがおすすめです。

家事負担の軽減方法

さまざまな身体的不調が現れる生理中には、家事を負担に感じる女性も少なくありません。特に洗濯や食事作りなど、立ちっぱなしの作業は負荷がかかりやすいもの。家族間でうまく分担するほか、便利なサービスを活用して負担軽減を狙うのもおすすめです。

また生理中は、子どものお風呂をどうしようかと悩む女性も少なくありません。積極的にサポートしてほしいポイントだと言えるでしょう。

適切なケア用品の提案方法

サニタリーアイテムは、日々変化を遂げているもの。自分に合ったアイテムを取り入れることで、生理中の負担を軽減できる可能性があります。

とはいえ、生理についてパートナーから率直に提案されることに、戸惑いを覚える人もいます。円滑なコミュニケーションのもとで、相手を気遣いつつさりげなく伝えるのがおすすめです。

精神的サポートのポイント

負担も多い生理期間中。「パートナーには、肉体的サポートよりも精神的サポートを強く求めたい」と思う女性も少なくありません。

精神的サポートのポイントは、相手が何を求めているのか明らかにすることです。生理中の精神状態には個人差があり、求めるサポート内容は人によって異なります。

「とにかく一緒にいて話を聞いてほしい」と思う人もいれば、「イライラしてしまうからできるだけ距離を置きたい」という人もいるでしょう。コミュニケーションのもとで、負担が軽くなる方法を取るのがベストです。

NGなサポート行動とは

生理中のサポートは、相手への思いやりを持って行うことが何よりも重要です。決めつけや思い込みから独りよがりなサポートをしても、かえって負担になってしまう可能性も。男性が知っておくべきことは、生理の状況や求めるサポート内容は人によってまったく違うという点です。例えば、風邪で熱を出して余裕がないとき、どのようなサポートを求めるのかは人によって異なるでしょう。生理中も同じと心得て、相手の気持ちに寄り添うことが大切です。

多様な生理用品を学ぶ

生理用品にはさまざまな種類があり、それぞれで異なる特徴を持ちます。生理用品を知ることは、生理を理解するための大切な一歩です。男性が知っておくべき知識として、ぜひ頭に入れておいてください。

ナプキン、タンポン、月経カップの違い

女性にとって、もっとも身近な生理用品がナプキンです。専用の吸収シートをショーツのクロッチ部分に貼り付けて使います。経血量がナプキンの吸収量を上回ると漏れ出してしまうため、定期的な交換作業が必須です。

タンポンは膣内に挿入して使うタイプの生理用品で、経血が体外へと排出される前にキャッチ。生理を気にせず入浴やスポーツを楽しみやすいというメリットがある一方で、長時間使用により雑菌が繁殖するリスクがあります。

月経カップは、柔らかい素材でできた専用カップを膣内に入れて、経血を受け止める仕組みの生理用品です。タンポンが使い捨てであるのに対して、月経カップは洗浄・消毒のうえ繰り返し使用できます。ナプキンやタンポンよりもムレやニオイが気になりにくいものの、慣れるまでにはやや時間がかかるでしょう。

布ナプキンのメリットとデメリット

布ナプキンは、布製のパッドをショーツに固定して使うタイプの生理用品です。使い捨てタイプよりもムレにくく、冷えにくいでしょう。洗って繰り返し使えるので、環境に優しく経済的な生理グッズとしても注目されています。

一方で、布製パッドの吸収力には限界があり、使い捨てタイプよりも漏れやすいと感じる人も多いようです。使うたびに洗濯しなければならないのもデメリットの一つ。なかなかきれいにならず、ストレスを感じてしまいがちです。

最新の生理用品トレンド

近年注目を集めているのが、生理中の心と身体の負担を和らげてくれるような生理用品です。使い捨てナプキンは手軽に使えて便利な一方、ムレやかゆみが気になることも。

オーガニックコットンを使用することで、快適性をアップしたアイテムも人気です。またナプキンなしで使用できる生理用の吸収ショーツは、漏れ予防に効果的。長時間トイレに立てないときでも、不安感を軽減できます。自身のお悩みに合わせて、より便利なアイテムを選べるでしょう。

エコで快適な生理ライフを目指して

さまざまな環境問題が話題になる中、身近な生理から、エコ生活を実践する人も少なくありません。使い捨てナプキンから布ナプキンや吸水ショーツへ、タンポンから月経カップへと、繰り返し使えるアイテムに切り替える女性も増えてきています。

一度にすべてを切り替えるのではなく、「経血量が減る後半のみ、布ナプキンを使用する」など、自分にとって負担の少ない方法を模索するケースもあるでしょう。無理のないところから、少しずつ変化させていくスタイルが人気です。

選ぶ際のポイントと安心感

生理用品を選ぶときのポイントは、機能や価格、フィット感などです。肌に直接触れる場合、負担がかからないかどうかにも注目しましょう。

生活スタイルやその日の予定を考えたときに、安心感を持って使えるかどうかも大切なポイントです。どの生理用品を選ぶのかで、生理中の女性の負担は大きく変化します。「どれも同じではない」という事実は、男性が知っておくべき基礎知識の1つです。

本記事読者におすすめしたい商品

女性の心と身体をサポートする、おすすめ生理用品は以下のとおりです。こちらもぜひ参考にしてみてください。

羽なしですっきり着用できる普通の日用ナプキン

初めての人でも安心の使いやすいタンポン

肌触りの良さと漏れにくさを両立させた布ナプキン

女性の健康をサポートする人気のサプリメント

生理の基礎知識は男女で共有して理解を深めよう

生理が原因でパートナーとの間に壁を作ってしまうのは、非常にもったいないこと。女性にとって身近な問題だからこそ、男女ともに理解を深め、思いやりを持って対応するのがおすすめです。

生理に関して「言葉にしてはいけないもの」といった認識を持っている人もいるかもしれませんが、男性が知っておくべき情報は決して少なくありません。より良い関係性を構築するためにも、ぜひ必要な知識を身につけてみてください。

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