マスクの中の肌荒れはどうすれば改善できる?マスク選び&スキンケアのポイントを解説
マスクを着用する時間が長くなると、「マスクが触れている部分が肌荒れしてしまう…」と悩んでいませんか。
いったい何が原因なのか、どうすれば改善できるのか…。わからないまま、「仕方がないもの」と受け入れてしまっている方もいるのかもしれません。
マスクで肌荒れが起きる原因や、具体的な対策、おすすめのスキンケア方法などをまとめて解説します。マスクに負けない健やか肌を目指しましょう。
マスクで肌荒れが起きる原因とは
まずはマスクで肌荒れする原因について、正しい知識を身に付けておきましょう。主な原因は以下の5つです。
摩擦による肌の刺激
マスクが触れている部分で肌が荒れる原因の一つが、摩擦です。口を動かしたりマスクを着脱したりするたび、マスクの素材で皮膚はこすれダメージを受けます。
バリア機能が正常なときにはそれほど問題はなくても、何らかの事情で敏感になっているときには、刺激が原因で荒れてしまうことがあります。
不織布素材は、特に刺激が強くなりがちです。敏感肌の人は注意してください。
湿気と汗による毛穴の詰まり
マスクの内部は、呼気に含まれる湿気や汗で高温多湿になりがちです。肌がふやけて、かゆみや赤み、炎症の原因になることがあります。
また皮脂分泌量が増える夏の時期には、分泌物が毛穴に詰まり、さらなるトラブルを引き起こすケースも。ニキビの原因菌であるアクネ菌も繁殖しやすく、こちらも皮膚トラブルの原因になります。装着時間が長くなればなるほど、リスクは増します。
素材によるアレルギー反応
体質によっては、マスクの素材に対してアレルギー反応を示すケースもあるでしょう。また、マスクに付着したホコリや花粉にも注意が必要です。かゆみや赤みのほか、粉を吹いたりただれてしまったりすることもあります。
メイクとマスクの相性
メイクだけ、マスクだけならそれぞれ問題がなくても、両者の相性によって肌荒れの原因になる可能性も。マスク着用によって敏感になった肌が、化粧品の刺激に耐えられなくなり、荒れてしまうという仕組みです。
ファンデーションや口紅だけではなく、洗顔後に使う基礎化粧品にも注意してください。ピリピリとした刺激を感じる場合は、低刺激タイプへと切り替えるのもおすすめです。
マスクを外したあとの乾燥
マスク装着中の口元は、高温多湿で潤った状態です。「肌によさそう」と思いがちですが、マスクを外した瞬間一気に蒸発。肌の角質層に含まれる水分まで奪い、かえって乾燥する恐れがあります。
乾燥は、肌のバリア機能を低下させる原因の一つです。かゆみやかさつき以外に、さまざまなトラブルの原因になるので注意しましょう。
肌荒れを防ぐための日常的な対策
マスク着用中に肌荒れに悩まされないためには、さまざまな対策を組み合わせて行うことが大切です。5つのポイントを紹介するので、自身の日常に合うものを選び実践してみてください。
優しい素材のマスクを選ぶ
マスクが原因で肌が荒れてしまったときには、負担をかけない素材を選ぶのがおすすめです。肌に優しく、通気性のよさにこだわったものを選んでみてください。
花粉やハウスダスト、飛沫などをしっかりと防ぎつつ、装着時の負担を減らせるように工夫されたアイテムは決して少なくありません。
肌とマスクとの摩擦が少なくなれば、肌への負担は軽減できます。通気性がよい素材を選べば、マスク内側に湿気がこもるのを防げるでしょう。
定期的にマスクを交換する
マスクを使用していると、汗や皮脂、汚れが付着します。定期的にマスクを交換し、清潔な状態をキープしましょう。
食事などで外したタイミングのほか、汗や呼気によって湿ったときも交換するのがおすすめです。常に交換用のマスクを持ち歩いていれば、慌てず対処できるでしょう。
肌に負担をかけない洗顔方法
朝と夜の洗顔は、スキンケアの基本です。しかしながら、誤った方法でお手入れすると肌にダメージを与えてしまいます。マスクによる肌荒れを、さらに悪化させかねないでしょう。
洗顔による肌への負担を最小限にするためには、低刺激の洗顔料を選び、しっかりと泡立ててから肌にのせるのがポイントです。ゴシゴシこするのではなく、泡でなでるようにしてお手入れしましょう。お湯ではなく、水やぬるま湯を使うようにしてください。
「マスク着用後はなんとなく気持ち悪いから…」と1日に何度も洗顔する方もいるかもしれませんが、回数が増えればその分負担も上昇します。朝と夜以外は、基本的には洗顔しないよう注意しましょう。
適切な保湿ケアの重要性
マスク肌荒れにも、乾燥は深く関わっています。保湿ケアをしっかりと行い、肌が本来持っているはずのバリア機能を高めることも重要です。
バリア機能がしっかりと働いていれば、わずかな刺激で荒れることはなくなります。マスク内部は特に乾燥しやすいので、入念に保湿ケアを行ってください。
メイクの工夫で負担軽減
マスクによるダメージが気になるときに、メイクでさらに追い打ちをかけるのはおすすめできません。
メイクにも工夫して、肌への負担を軽減しましょう。おすすめは敏感肌用の刺激の少ない化粧品へと切り替えることです。添加物にも注目し、肌に優しいものを選択しましょう。
スキンケア方法:基本編
肌荒れが気になるときには、より入念にスキンケアを行う必要があります。肌への負担を最小限に、しっかりとケアするためにはどうすればよいのでしょうか。4つの視点でポイントを解説します。
クレンジングと洗顔のポイント
スキンケアの基本は、肌に残った汚れを落とし切ることです。マスクによる肌荒れが気になるときも、クレンジング剤や洗顔料を正しく使って、ていねいにお手入れしてください。
肌がデリケートな時期のクレンジングは、洗い流すタイプを選ぶのがおすすめ。敏感肌用の刺激が少ないタイプを選択しましょう。
肌への刺激が最小限になるよう素早く作業しつつ、クレンジングに含まれる油分が肌に残らないよう、十分に洗い流してください。
目元やリップなどは、あらかじめポイントメイクリムーバーを使っておくと、スムーズに作業できます。
洗顔料についても同様で、敏感肌用を選ぶのがおすすめ。保湿成分を配合したタイプも、肌への負担を軽減できます。洗顔後は急速に肌が乾燥するため、素早く保湿ケアを行いましょう。
保湿重視のスキンケアアイテム選び
スキンケア用の基礎化粧品は、「保湿力」を重視して選択しましょう。具体的には、以下のような成分を配合したものがおすすめです。
・ヒアルロン酸
・セラミド
・コラーゲン
またせっかくの潤いを逃がさないための工夫も必須です。乳液やクリームなどでしっかりとふたをして、閉じ込めましょう。油分も補給することで、マスクに触れる部分のクッションにもなります。
美容液の活用で肌のバリア機能を強化
肌トラブルが気になるときには、美容液を使った徹底ケアもおすすめです。乾燥した肌に潤いを与え、バリア機能を高めてくれるでしょう。
美容液にもさまざまな種類がありますが、肌荒れが気になるときには薬用美容液を選んでみてください。
敏感肌用の製品を使うコツ
敏感肌用のスキンケアアイテムには、肌への刺激を少なくするため防腐剤を使っていない製品も少なくありません。一般的な化粧品よりも短い期間で使い切る必要があるため、注意してください。
また敏感肌用だからといって、すべてが自分に合うわけではありません。異常や不快感がないか、確認しつつ使うようにしてください。
肌荒れ時の応急処置方法
マスクが原因で肌が荒れてしまったときには、以下の応急処置を試してみてください。4つの方法を解説します。
鎮静作用のあるスキンケアアイテムを使う
肌が荒れてしまったとき、まずは赤みやかゆみ、湿疹といった症状を抑える必要があります。スキンケアアイテムは鎮静作用があるものを選んでください。
・グリチルリチン酸ジカリウム
・アズレン
・ローズマリー葉エキス
・ローマカミツレ花エキス など
不快な症状を素早く収め、悪化を防ぎましょう。
冷却ジェルやパックで炎症を抑える
炎症を鎮めるためには、冷やすのも効果的です。冷却ジェルやパックを使うと便利です。かゆみを抑える効果も期待できるので、かいてしまう前に実践してみてください。
ただし冷やしすぎるのは禁物です。温度が低くなりすぎると、かえってトラブルの原因になる可能性も。ほどほどを意識しましょう。
皮膚科医に相談する
マスクによる肌荒れが悪化した際には、専門医に相談するのもおすすめです。プロの視点で状況を判断し、適切な治療方法を提案してくれるでしょう。
「マスク肌荒れで受診するなんて…」とためらう方もいるかもしれませんが、肌トラブルを放置すると悪化する恐れがあります。
セルフケアで少し様子を見て、改善しないようであればぜひ早めに受診してみてください。
市販薬を使う
肌荒れには、市販薬を使ってアプローチするのもおすすめです。化粧品よりも高い効果を期待でき、肌の調子を素早く整えられるでしょう。
市販薬を使う場合は、自身の症状に合ったものを適切に使う必要があります。薬剤師や登録販売士などに、選び方や使い方について相談するのもおすすめです。
健康な素肌を保つための習慣
マスクの刺激に負けず、肌を健康に保つためには、生活習慣の改善も必須です。基本のスキンケア以外に注目するべきポイントを解説します。
食事による体内からのケア
肌を作る際、その土台となるのは、私たちが日々口にする食物です。食生活が乱れれば、新たな肌細胞が生み出されるまでの過程に問題が生じてしまうでしょう。
また肌を健やかに保つことが難しくなり、刺激に弱くなってしまいます。
偏った食生活は改め、幅広い食物をバランスよく摂取するのがおすすめです。1日3回、できるだけ決まった時間に食事を摂るよう心掛けましょう。
また腸内環境の乱れは、肌トラブルに直結しがちです。発酵食品や食物繊維などを、積極的に摂取してみてください。
質のよい睡眠で肌のリカバリー
肌の生まれ変わりであるターンオーバーを促すためには、質の高い睡眠が必須です。必要な睡眠時間を確保するのはもちろん、ぐっすりと眠れる環境を整備しましょう。
肌の再生を担う成長ホルモンの分泌を促すためには、入眠から3時間が特に重要。就寝直前の行動にも注意して、睡眠の質を向上させましょう。
ストレス管理でホルモンバランスを整える
女性の肌荒れには、ホルモンバランスの乱れも深く関係しています。ストレスを溜めこまないよう注意して、乱れの原因を取り除きましょう。
ストレス管理のために重要なのは、自分自身が何に対してどの程度のストレスを抱いているのか、正しく認識することです。ぜひ自分自身と向き合ってみてください。
習慣化した運動で新陳代謝を促進
肌を健やかに保つためには、適度な運動を取り入れるのもおすすめです。ウォーキングやヨガなど、激しい運動でなくても構わないので、身体を動かし新陳代謝を活発にしましょう。適度な運動をすれば血流もよくなりますし、ストレス管理にも効果的です。気持ちよく身体を動かせる方法を検討してみてください。
本記事読者におすすめしたい商品
マスクによる肌荒れに悩んでいる方は、肌に優しいアイテムに注目してみてください。おすすめアイテムを3つ紹介します。
オーガニックコットン100%でとことん肌に優しいマスク
汚れたら手軽に交換できるインナーシート
ソフトな付け心地で息苦しくなりにくい布製マスク
マスク肌荒れは素材選び+スキンケアで速やかに解決しよう
マスクを装着する時間が長くなれば、肌荒れで悩まされる可能性は高くなります。放置すると、肌の状態が悪化する可能性も。
肌に優しい素材を使ったマスクを選び、入念なスキンケアで調子を取り戻しましょう。使い捨てマスクやインナーシートも、オーガニックコットンを使ったものなら、肌触りは抜群です。マスクに関するお悩みを、解消してみてくださいね。