生理中のお風呂はどうするのが正解?漏れ・感染症対策は?不安をすっきり解決
生理中のお風呂をどうするのが正解なのか、よくわからない…と悩む女性は少なくありません。「雑菌が入り込んで感染症の原因になるのでは…」「浴室内を経血で汚してしまいそう」など、不安を抱えている人も多いでしょう。
生理中の入浴について、知っておきたい情報をまとめて解説します。安全性や注意点、お風呂に入るときのポイントなど、ぜひ参考にしてみてください。
生理中に風呂に入る際の安全性
まずは「生理中の入浴は身体に悪いのでは…?」という不安を解消していきましょう。たとえ生理中であっても、自宅の湯船に浸かって心も身体もリラックスさせるのに、何も問題はありません。気になるポイントをくわしく解説します。
感染症のリスクはほぼなし
生理中の入浴で、まず気になるのが感染症リスクです。結論からお伝えすると、生理中で出血があったとしても、入浴が原因で感染症を引き起こす恐れはほぼありません。
お風呂のお湯に含まれる菌をゼロにするのは難しいですが、普通に健康な人であれば、それが原因で病気になる可能性は極めて低いでしょう。
たとえ膣内にお風呂のお湯が侵入しても、それがそのまま体内に入り込む恐れもありません。
株式会社ドリームズが行った生理中の入浴に関する調査によると、シャワーのみで済ませる人が約54%、浴槽に浸かる人が約42%という結果が出ており、湯船に浸かることに対して抵抗感を覚える人の割合は決して少なくないようです。
しかしながら、生理中の入浴にはメリットも多くあります。ゆったりとお湯に浸かって身体を温めれば、辛い生理痛を和らげる効果も期待できるでしょう。生理中のストレスを鎮め、気持ちを落ち着けられそうですね。
衛生面には注意が必要
生理だからといって、過度に感染症におびえる必要はありませんが、心身ともにデリケートな時期であるのは事実です。
生理中の入浴は、普段以上に衛生面に配慮しましょう。雑菌が多く繁殖するお湯に浸かれば、当然リスクは高くなります。具体的には、以下のようなポイントを意識してみてください。
・家族の入浴後はお湯を張りかえる
・公共浴場や温泉の利用は避ける
不特定多数が利用する公共浴場では、衛生面への配慮が充分ではない可能性も。また経血漏れによって、自身の病気を他者にうつしてしまう恐れもあるでしょう。
施設側が生理中の入浴を禁止している場合は特に、ルールを守るようにしてください。
経血が漏れても問題ない?
生理中の入浴で気になるのが、経血漏れについてです。とはいえ、湯船に浸かっているときは、水圧によって経血が出にくくなっています。
「経血で湯船の中が真っ赤になってしまった…」という事態は、基本的には起こらないでしょう。
ただし、入浴前後のタイミングでは経血が漏れてしまうケースもあります。特に健康面などへの問題はありませんが、あとで入浴する人を不快にさせてしまう恐れがあるでしょう。
入浴後はさっと全体を見回して、経血が垂れていないかどうか確認してください。漏れていたときには、お湯で流してきれいにしておけばOKです。
温度や時間、頻度の目安
生理中の入浴について、細かいことを考えすぎる必要はありません。お湯の温度や入浴時間も、自身の好みで設定してください。
先ほどもお伝えしたとおり、長時間入浴したからといって経血が漏れ出る可能性は低いでしょう。自身の体調面に無理がなければ、ゆったりとした半身浴で、気持ちをリセットするのもおすすめです。
お気に入りのアロマや雑誌を持ち込み、癒しのひとときを過ごすのもよいでしょう。
入浴頻度についても、生理中だからといって特別な制限はありません。辛い生理痛に悩まされているときには、ぜひ積極的にお風呂で身体を温めてみてください。
生理中の入浴で気をつけるべきこと
生理中の入浴そのものに特に問題はなくても、普段よりもデリケートな時期だからこそ、思わぬ要素が刺激やストレスの原因になってしまう恐れもあります。生理中の入浴で意識したいポイントを4つ紹介します。
肌トラブルを防ぐ
生理中はホルモンバランスの影響で肌が敏感になりやすい時期。普段は気にも留めない行動が、肌トラブルの原因になる可能性があります。刺激となるものは、極力排除するのがおすすめです。
たとえば、入浴剤やボディソープは、ノンケミカルで肌に優しいものを選ぶとよいでしょう。「敏感肌用」や「赤ちゃん向け」といった表記に注目するのもおすすめです。
また、自分自身の肌に合うものを使うことも重要なポイントに。生理中は特に、入浴前後の肌の変化を敏感にキャッチしてみてください。
経血のニオイを防ぐ
生理中は経血のニオイが気になりやすいもの。ナプキンやショーツが取り除かれる入浴時には、特に強く感じることもあるでしょう。
ニオイを感じるのはごく自然なことで、不安だからという理由でデリケートゾーンをごしごしとお手入れしすぎる必要はありません。膣内には自浄作用があるため、外陰部のみ優しくていねいにケアしてください。
不快なニオイに悩まされないためには、アロマオイルや入浴剤、バスソルトなどを用いるのがおすすめです。好みの香りを選べば、リラックス効果も高まるでしょう。
バスタブの清潔さを保つ方法
入浴前後の少量の経血漏れは、その都度お湯で流せばすぐにきれいにできるでしょう。経血量が多く、「お湯に浸かっているときも出てきてしまう…」という場合には、タンポンや月経カップを使用するのがおすすめです。
経血量が特に多い1~3日目に装着すれば、バスタブや浴室の経血汚れを予防しやすくなるでしょう。
入浴後のケア方法
生理中の入浴を不安なく楽しむためには、お風呂上がりの対策も必須です。おすすめの方法を4つ紹介するので、ぜひ取り入れてみてください。
・入浴前、脱衣所にナプキンを用意しておく
・トイレットペーパーを用意しておき一時的に挟む
・お風呂の中で身体を拭き、最後に下半身を流す
・挟むタイプのナプキンを使う
周辺を経血で汚さないためには、いかに素早く当てものを用意できるかがポイントです。自分に合った対策方法を取り入れましょう。
生理中の入浴をもっと快適に楽しむために
生理中の入浴を少しでも心地良く楽しむため、さまざまな工夫を取り入れてみるのもおすすめです。4つのポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
経血対応のバスアイテム紹介
生理中の入浴をサポートするアイテムは決して少なくありません。ぜひ上手に活用してみてください。
たとえば、お風呂上がりの経血漏れをサッと挟むだけで防止できるナプキン補助用品は、落ち着いて身支度を調えたいときに役立つでしょう。
バスタオルには色の濃いものを選べば、経血が付着しても目立ちにくくなります。
リラックス効果のあるハーブティーの作り方
生理中も、入浴前後にはしっかりと水分補給するようにしてください。心も身体も乱れやすい時期だからこそ、ハーブティーを取り入れるのもおすすめです。
ローズヒップティーには、女性ホルモンのバランスを整え、辛い生理痛やイライラを緩和させると言われているのでぜひ取り入れてみてください。
ローズヒップの茶葉とミントの葉、ショウガのスライスをポットに入れて、一定時間をおけば爽やかなお茶ができ上がります。
「ローズヒップティーは酸味が気になる…」という人も多いですが、アイスで飲むと気になりにくくなりますよ。入浴後の喉もすっきり潤うでしょう。
入浴前に行うストレッチ
生理痛がひどくなる原因の一つは、骨盤内の血流の滞りだと言われています。入浴前にストレッチをすることで、血液の流れを良くできるでしょう。
腰をゆっくりと回したり、四つん這いになった状態で背中を伸ばしたり丸めたりするのも効果的です。無理のない範囲で、心地良く身体を動かしてみてください。
入浴後のオイルケア
肌がデリケートになりやすい生理中は、入浴後のスキンケアを普段以上に意識するのもおすすめです。余計なものを配合していない、肌に優しいタイプを選択しましょう。
香りがよく、心をリラックスさせてくれるものもぴったりです。またデリケートゾーン専用のケアオイルを使えば、乾燥によるニオイの悪化を予防できるでしょう。生理中のお悩みを軽減できます。
経血がお風呂で漏れた場合の対処法は?
経血が漏れ出てしまったときも、慌てる必要はありません。以下で紹介する情報も参考にして、落ち着いて対処してみてください。
汚れたバスタブの掃除方法
経血でバスタブや浴室内の床が汚れてしまったとき、大切なのはできるだけ早く汚れを取り除くことです。血液汚れを放置すると、なかなか落ちない頑固なシミになってしまう可能性も。
付着してすぐなら、軽くこすって水やお湯で流すだけで簡単にきれいにできるでしょう。特に汚れていないように見える場合も、お風呂から出たあとは洗い場をざっと流しておくのもおすすめです。次にお風呂を使う人に、不快な思いをさせる恐れもありません。
恥ずかしくないお風呂の出方
生理中の入浴で、もっとも経血漏れしやすいのがお風呂を出るタイミングです。脱衣所に出る前に、シャワーで一度しっかりと経血を流しておくのも良いでしょう。
また浴室内で最低限の身支度を調えれば、漏れてしまったときの後片付けも楽になります。ナプキン補助用品やタンポンを使うのもおすすめです。着替え終わったあとの最終チェックを忘れないようにしましょう。
タオルやマットの洗い方
経血が付着したタオルやマットは、水で洗うのがおすすめです。タンパク質を含む血液をお湯で流そうとすると、熱に反応し、さらに落としにくくなってしまうでしょう。
付着してすぐであれば、さっと水洗いするだけで落とせますが、時間が経過した場合は酸素系漂白剤を使ってお手入れするのがおすすめです。
本記事読者におすすめしたい商品
入浴も含め、何かとストレスも多い生理中。少しでも快適に過ごすため、ナプキンやショーツにもこだわってみてはいかがでしょうか。おすすめアイテムを4つ紹介します。
お肌に優しく吸収力もばっちりな昼用ナプキン
不安な夜もぐっすり眠れる夜用ナプキン
抜群の心地良さで履きたくなるサニタリーショーツ
後漏れをしっかり防ぐ夜用サニタリーショーツ
生理中のお風呂はさまざまな工夫で楽しんで
気になるポイントも多い生理中の入浴ですが、身体を温め、心身ともにリラックスできるのは非常に大きなメリットだといえます。
経血漏れに対する準備をしっかりと整えたら、ぜひ前向きな気持ちで楽しんでみてはいかがでしょうか。生理中をより快適に過ごせるよう、工夫してみてくださいね。