サニタリー用品の種類や使い方、お悩みについて詳しく解説
女性の生活の質に深く関わるサニタリー用品。煩わしさを感じる機会も多い時期だからこそ、自分に合ったサニタリー用品でストレス軽減を目指してみませんか。
サニタリー用品は女性に欠かせないアイテムである一方で、「なんとなく自己流で使い続けている」「女性同士であっても情報共有しづらい…」と感じている人も多いのではないでしょうか。
サニタリー用品の種類や使い方といった基礎知識から、アイテム選びのよくあるお悩みまで、気になる情報を一挙にお届けします。おすすめアイテムも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
サニタリー用品とは?
サニタリーとは、英語で「衛生的な」「清潔な」といった意味を持つ言葉です。浴室やトイレ、洗面所といった、衛生を保つために必要なスペースを意味することもありますが、女性の生理用品やそれに関連するアイテムを指すケースも少なくありません。
サニタリー用品の主な種類とそれぞれの特徴は以下のとおりです。
サニタリーナプキン
ショーツに貼り付けて使う、経血吸収用のパッドです。単純に「ナプキン」や「生理用ナプキン」と呼ばれることも多いでしょう。
パッド内には吸収体が使われており、経血をしっかり受け止められるよう作られています。自然と身体にフィットし、外部へと漏れないように工夫された商品も少なくありません。
サイズや厚み、形状などでさまざまな種類があり、自身の状況や経血量に合わせてぴったりなものを選択できます。パッケージをはがしてショーツに貼り付けるだけと、手軽に扱えるのも魅力です。
タンポン
体外へと排出された経血を受け止める仕組みのナプキンとは違い、経血を体内で吸収するのがタンポンの特徴です。
コンパクトにまとめられた吸収体を専用アプリケーターや指で押し出し、体内に設置。経血が皮膚に直接触れる時間が短くなるため、かゆみやかぶれといったトラブルが起きやすい方にもおすすめです。
使用済みタンポンは、吸収体に取り付けられた紐を引っ張って取り出す仕組みになっています。ナプキン同様、経血量に合わせてサイズを選択可能です。
生理用ショーツ
サニタリーショーツとも呼ばれる下着で、生理中の負担や不安を和らげる目的で作られています。通常のショーツとは形状や作り、素材が異なっており、経血漏れを防ぐよう配慮されています。
ナプキンを当てる部分は通常布に防水布を合わせた二重構造になっているのが一般的です。羽部分を内側へと折り込み、ズレを予防できる仕様のものも少なくありません。防水加工の施された生地を使うことで、ナプキンで受け止め切れなかった経血も漏れ出しにくいでしょう。
また下着に経血が付着してしまったときでも、簡単に落とせるというメリットがあります。
布ナプキン+パッド
紙製ナプキンとは違い、洗って繰り返し使えるタイプのサニタリー用品です。コットンで作られたナプキンを、ショーツに取り付けて使います。
紙製ナプキンほどの吸収力はありませんが、かゆみやかぶれといった皮膚トラブルが起きにくいというメリットがあります。
また、経血量が多い日向けに、交換可能なパッドを併用できるアイテムも少なくありません。厚みを調整することで、経血量に合わせた対策を取れるでしょう。
サニタリー用品の使い方について
サニタリー用品の使い方は、女性にとって「自己流」になりやすいもの。
経血モレやズレといったトラブルが頻発する場合には、使い方に問題があるのかもしれません。主な生理用品の使い方を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
ナプキンの正しい使い方
生理用ナプキンは、個包装のパッケージとシール台紙をはがし、ショーツのクロッチ部分に貼り付けて使用します。
パッケージとシール台紙は一体化しているものもあれば、それぞれ別にはがす必要があるものも。ナプキン裏側のシールが、しっかりと機能していることを確認したうえでショーツに固定してください。
ナプキンの使い方でもっとも重要なのが、ショーツに貼り付ける際の位置です。クロッチのもっとも狭くなっている部分が、ナプキンの細い部分に当たるよう調整してください。羽根つきタイプの場合、反対側へと折り返しましょう。
ナプキンがまっすぐになっていること、ショーツをはいたときに前後がきちんと開いていることを確認すれば完成です。
タンポンの正しい使い方
タンポンは、経血を受け止めるための吸収体と体内へと押し出すためのアプリケーターで構成されています。
プラスチック製のアプリケーターを正しく使い、吸収体を正しい位置に届けることが何よりも重要なポイントです。
吸収体が包まれているプラスチックの挿入部分の根元部分を指でしっかりとつかんだら、破損や異常がないことを確認しましょう。
そのうえで、リラックスした状態で体内へと挿入します。やや前傾姿勢になり、指が膣口に触れるまでゆっくりと入れていきましょう。
その後反対側の手で、押し出し部分の筒を押します。膣口に添えられている指に、筒を押し出す指が重なるまで押し切ってください。アプリケーターのみを体外に出せば、タンポンの装着は完了です。
タンポンが正しい位置に挿入されていれば、違和感を覚えることはありません。違和感がある場合は、挿入に失敗している証拠です。
紐を引っ張って吸収体を引き出したら、新たなタンポンを用意してあらためて実践してみてください。
生理用ショーツの使い方
生理用ショーツは、生理中の状況に合わせて使用するアイテムです。経血量が多い時期には、漏れ防止に役立つでしょう。
基本的には、ナプキンとセットで活用します。一方でポリエステルやポリウレタンなど、防水加工が施された生地が肌にとって負担となる可能性も。
腰周りや太腿周りの締め付けがきつく感じられるなど、デメリットを強く感じてしまう可能性もあるでしょう。状況に合わせて、使用するかどうか決定するのがおすすめです。
生理用ショーツの中には、ナプキンなしで使用できる吸水タイプも存在しています。はくだけで生理対策ができる画期的なアイテムですが、吸収できる経血量には限度があります。また使用後は、布ナプキンと同様のお手入れが必要です。
布ナプキン+パッドの使い方
布ナプキンは、紙製ナプキンと同様にショーツのクロッチ部分に固定して使います。紙製のようにシールが付いているわけではないため、スナップボタンを留めて使用しましょう。経血量が多い日には、交換用パッドを布ナプキンにセットして使います。
スナップで留めるものもあれば、袋状のパーツにパッドを入れ込むようにして使用するものも。取り扱い方法をよく確認してみてください。
外出中に外した布ナプキンは、汚れた部分が内側にくるよう3つに折り畳み、密閉できるビニール袋に入れて持ち帰ります。
付着した経血は、洗濯用洗剤や酸素系漂白剤で浸け置きするときれいにできるでしょう。
サニタリー用品に関するお悩み解決
サニタリー用品に関するお悩みで多く見られるのが、「自分に合うものをどう選べばいいのかわからない…」というものです。主なアイテムの選び方を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
ナプキンの選び方
厚さや大きさ、使用感など、ナプキンには非常に多くの種類があります。使用シーンや経血量を踏まえて、よりよいものを選択しましょう。
ナプキンには大きく分けて「昼用」と「夜用」の2種類がありますが、昼用はこまめな交換を前提として作られています。
薄型で吸収力はやや劣るぶん、違和感なく身に着けられるでしょう。一方夜用は、横になったときの伝い漏れを防ぐためにも、厚みがあり身体にフィットする形状で作られています。おしりのほうまで、しっかりと包み込んでくれるタイプもあります。
昼用と夜用、それぞれに「特に多い日用」「多い日用」など種類があるため、複数用意しておいて経血量に合わせて選択するのもおすすめです。
また動く機会が多くズレが気になる場合は羽根つき、違和感をできるだけ少なくしたいときには羽根なしタイプがぴったりです。かゆみやかぶれが気になる場合は、オーガニックコットンなど肌に優しいものを選びましょう。
タンポンの選び方
タンポンには、プラスチック部品がセットになったアプリケータータイプと、直接指で挿入するフィンガータイプがあります。
初心者の場合、アプリケータータイプがおすすめ。経血量は人によって異なりますが、レギュラータイプからスタートして様子を見ていくとよいでしょう。持ち歩きたい方には、コンパクトサイズもおすすめです。
生理用ショーツの選び方
生理用ショーツは、形と素材、機能によって選択するのがおすすめです。はき心地のよさを求める方には、ノーマルレッグのシームレスタイプがおすすめ。
安定感を求めるなら、ボクサーやハイウエストがぴったりです。羽根つきナプキンを好む方は、クロッチ部分が2重構造になっているものを選ぶとよいでしょう。コットン素材のショーツを選べば、気になるムレも解消できます。
布ナプキン+パッドの選び方
布ナプキンには、長さや形状、素材などによってさまざまな種類があります。多い日用にはロングタイプ、少ない日用にはタオル地タイプなど、安心感を抱けるアイテムを選ぶのがおすすめです。
また素材によって肌に触れたときの感触は大きく異なります。自然の柔らかさを実感したい方にはコットンが、サラッとした感触を好む方にはガーゼやリネンがぴったりです。
本記事読者におすすめしたい商品
自分にぴったりなサニタリー用品を探している方は、以下で紹介するアイテムにも注目してみてください。生理中でも快適に過ごすためのアイテムを4つ紹介します。
7層構造で安心感抜群のサニタリー吸水ショーツ
ウエスト部分までの防水布で多い日の夜もしっかりサポート
防臭・防水・中身が見えないエチケットポーチ
脱臭効果がある特殊紙使用の使い捨てサニタリーボックス
サニタリー用品に関するお悩みを解決しよう
サニタリー用品について不安や悩みを抱えていても、「誰にも話せず困っている…」という方は決して少なくありません。その種類や正しい使い方、選ぶ際に注目したいポイントなど、あらためて確認してみてください。自分に合う製品を選び、快適な毎日を手に入れましょう。