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生理用品の一つであるタンポン。手軽に使える生理用ナプキンとは違って、「使用方法や選び方がよくわからない…」と思っている人も多いのではないでしょうか。

タンポンを上手に使えば、ナプキンにはないメリットも実感できます。ぜひ正しい知識を身につけて、生理中の煩わしさを軽減してみてください。

「まだ使ったことがない」という人に向けて、タンポンとはどのようなものなのか、使用方法や安全性、種類や選び方などについてわかりやすくお伝えします。

ナプキンとの比較についても、ぜひ参考にしてみてください。

タンポンって何?基本情報を知ろう

生理中の女性は、さまざまな行動を制限されてしまいがちです。状況に合わせて生理用品を使い分けられれば、選択肢の幅を広げられる可能性も。

ぜひタンポンも役立ててみてください。タンポンの基礎知識から、わかりやすく解説します。

タンポンの役割と特徴

タンポンとは、経血を吸収するための「吸収体」を、体内に挿入して使うタイプの生理用品です。経血が体外へと排出される前に吸収できるため、生理中の煩わしさを軽減できます。

吸収体は指の先ほどの大きさで、無理なく挿入可能です。使用中も違和感を抱きにくいでしょう。使用後は、吸収体から伸びる紐を引っ張って取り出します。

タンポンとナプキンの違い

タンポンとナプキンはどちらも同じ生理用品です。両者の違いは、「経血をどのタイミングで吸収するか」という点にあります。

ショーツのクロッチ部分に当てて使うナプキンは、経血が体外へと排出されたタイミングで吸収し、外に漏れ出すのを防いでくれます。

貼り付けるだけと非常に手軽に使える一方で、こまめな交換が必須。また経血による肌への刺激や嫌な臭いが、気になってしまう人も多いでしょう。

タンポンの場合は、吸収体を直接膣内の挿入するため、経血が体外に出る前に吸収できます。経血量や吸収力によっても異なりますが、最長で8時間、生理に煩わされることなく活動できるでしょう。

タンポンの歴史について

タンポンは、非常に古い時代から使用されていた生理用品と言われています。1920年代から30年代に入ると、アメリカで衛生用品の一つとして販売されるように。

1960年代に入ると、女性がよりアクティブに活動するためのアイテムとして注目されるものの、誤った認識により敬遠する女性も多かったそうです。

1980年代に話題となったトキシックショック症候群(TSS)問題の影響もあり、日本におけるタンポン使用率はまだまだ決して高くはありません。

タンポン使用のメリットとデメリット

タンポンを使用するメリットは、主に以下のとおりです。

・プールや海、温泉などのイベントを楽しめる

・激しい運動をしても、経血が漏れにくい

・就寝中もショーツや寝具が汚れない

・デリケートゾーンのかぶれやかゆみを抑えられる

一方で、タンポンにもデメリットはあります。

・正しい位置に挿入するのが難しい

・使用時に痛みや違和感を抱く恐れがある

・長時間使用により、感染症のリスクがある

ナプキンよりも漏れにくいと言われるタンポンですが、正しい位置に挿入されていなければ意味がありません。正解がわかりにくいこともあり、初心者にとってはややハードルの高い生理用品と言えるでしょう。

また無視できないのがトキシックショック症候群(TSS)です。タンポンに黄色ブドウ球菌が繁殖し、その毒素が原因で急性疾患を引き起こす可能性があります。

トラブルを防ぐためには、連続使用や長時間使用を避け、正しく使うことが大切です。

タンポンに関するよくある疑問

タンポンに関する疑問で多いのが、「膣内に吸収体を挿入して、違和感はないのか?」という点です。

吸収体を挿入するのは、膣内の無感覚ゾーンと呼ばれる位置で、痛みや異物感はありません。また正しく使えば体内が傷付くようなこともなく、安心・安全に使用できます。

タンポンの種類と選び方

生理期間を快適に乗り切るためには、タンポンの選び方も重要なポイントです。種類と選び方について解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

レギュラーとスーパープラスの違い

使い捨てナプキンと同じように、タンポンも製品によって吸収力に差があります。経血量に合わせて、ぴったりなタイプを選択しましょう。

一般的に「レギュラー」と呼ばれるのは、普通の日用のもの。生理2日目や経血量が特に多い場合、レギュラーでは漏れてしまうときには、「スーパー」や「スーパープラス」を選ぶのがおすすめです。

アプリケータータイプと指インタイプの違い

タンポンには、アプリケータータイプとフィンガータイプがあります。両者の違いは、吸収体の挿入方法です。

アプリケータータイプには、挿入をサポートするためのプラスチックパーツが付属しています。

アプリケーターは挿入用パーツと押し出し用パーツの2つが組み合わさってできており、指で優しく押し込むだけで、吸収体を正しい位置に挿入可能です。

一方でフィンガータイプは、吸収体を自身の指で押し込んで使います。吸収体のみのシンプルな形状で、アプリケータータイプよりもコンパクト。

持ち運びしやすいというメリットがあります。挿入時に手が汚れやすく、難易度も高い点がデメリットです。

初めての人におすすめの選び方

タンポンを初めて使う人におすすめなのは、アプリケータータイプです。持ち運び時にはややかさばるものの、挿入時の失敗を防ぎやすいでしょう。

プラスチックの部品はあくまでもサポートのためのもの。体内にそのまま留めて使うわけではないため、安心してください。

表面が滑らかなプラスチックが挿入をサポートしてくれるため、挿入時の痛みや違和感を抱きにくいのもメリットだと言えます。

オーガニックタンポンについて

オーガニックタンポンとは、吸収体にオーガニックコットンを使用したアイテムです。体内に挿入して使用するものだからこそ、素材にこだわりたいと思う人も多いでしょう。

ひと言でオーガニックタンポンと言っても、さまざまな種類があります。吸収体そのものがオーガニックコットン100%で作られているものもあれば、肌に直接触れる部分のみをオーガニックコットンで仕上げたものも。

それぞれの違いにも注目して、自分にぴったりなものを選んでみてください。

タンポンのサイズガイド

タンポンのサイズには、大きく分けて「普通の日用」と「多い日用」の2種類があります。「普通の日用(レギュラー)」の吸水量は5~9cc、「多い日用(スーパー)」は8~12ccが目安です。

初めてタンポンを使用する際には「普通の日用」から挑戦し、状況に合わせて「多い日用」をうまく取り入れてみてください。

タンポンの安全な使用法

誤った方法でタンポンを使うと、漏れや違和感の原因になります。また自身の健康を守るためにも、ルールを守って使用しましょう。正しい手順や使用上の注意点をまとめます。

タンポン挿入のステップバイステップガイド

タンポン(アプリケータータイプ)の挿入方法は以下のとおりです。

1.タンポン中央付近にある、持ち手部分を持つ

2.持ち手部分が膣口に当たるところまで、外筒を挿入する

3.内筒を最後まで押し込む

4.アプリケーターを取り出す

アプリケーターは、トイレットペーパーなどに包んでサニタリーボックスに捨てましょう。自治体のルールに従って処分してください。

使用上の注意点と心配な点

タンポン使用時に注意しなければならないのが、装着時間です。ナプキンよりも違和感の少ないタンポンは、その存在を忘れてしまいがち。長時間留めておくと、細菌が繁殖しトキシックショック症候群(TSS)を引き起こす恐れがあります。

タンポンは4~8時間で交換しましょう。

またタンポン使用中にごく稀に発生するのが、「紐が途中で切れて取り出せなくなってしまう」というトラブルです。自分の指を挿入しても取り出せない場合には、無理せず婦人科で相談してください。

タンポンを使用する際の衛生管理

タンポン使用時には、細菌繁殖を防ぐことが非常に重要です。先ほどお伝えしたとおり、長時間入れっぱなしにするのは避けてください。

また使用時間を守っていても、不潔な手でタンポンを使用すると、健康被害が生じてしまう恐れもあります。フィンガータイプはもちろん、アプリケータータイプでも、手をしっかりと洗ってから使用しましょう。

タンポンを長時間使用しないためのアドバイス

使用中の違和感が少ないタンポンだからこそ、長時間使用を避けるための工夫も取り入れてみてください。おすすめは、以下のような方法です。

・ナプキンと交互で使用する

・イベントに合わせて使用する

ナプキンと交互に使用すれば、タンポンのみを連続使用するような事態は避けられるでしょう。

また「海やプールといったレジャーを楽しむとき」や「生理2日目なのに会議でトイレに立てないと予想されるとき」など、自分なりに使用シーンを限定して活用するのもおすすめです。

タンポン使用中に違和感がある場合の対処法

タンポンが正しい位置に挿入されていれば、使用中に違和感を覚えることはありません。違和感があるのは、きちんと挿入できないない証拠です。漏れの原因にもなるため、早めに対処してください。

失敗したタンポンを取り出し、あらためて新しいものを挿入するのがおすすめです。失敗したタンポンを取り出すのを忘れないよう注意してください。

ナプキンとの比較

現在、使い捨てナプキンを主に使っている人にとって、タンポンとの違いはやはり気になるところでしょう。

両者の違いをわかりやすくまとめるので、どちらを使用するべきか悩んだときには、ぜひ参考にしてみてください。

ナプキンのメリットとデメリット

ナプキンはタンポンよりも手軽に使えるのが魅力です。挿入が苦手な人でも無理なく扱えるでしょう。

一方で、2~3時間ごとに交換が必要で、タンポンよりも手間がかかります。装着中のヨレやズレが原因で、経血漏れが発生しやすいのもデメリットです。

ライフスタイルに応じた選択肢

ナプキンとタンポンは、自身のライフスタイルに合わせて選択するのもおすすめです。挿入が苦手な人や肌が比較的強い人、こまめなナプキン交換が苦にならない人は、ナプキンのみでも問題はありません。

一方で、生理中のかぶれやかゆみが気になる人やこまめな交換が難しい人、生理中も運動したい人は、状況に合わせてタンポンを取り入れるのもおすすめです。ナプキンのみで対応するよりも、ストレスを軽減できるでしょう。

コスト面での比較

ナプキンはタンポンよりも安価で手に入ります。コストを重視するなら、ナプキンをメインで使うのがおすすめです。

必要なときにのみタンポンを使用するスタイルなら、負担を最小限にできるでしょう。

肌に優しい選択はどちら?

タンポンであれば、経血による刺激やムレに悩まされることもありません。生理のたびにかゆみやかぶれに悩まされている場合、タンポンによって症状を緩和できる可能性があります。

とはいえ使い捨てナプキンにも、肌への優しさにこだわった製品は多くあります。オーガニックコットン100%製品などにも、ぜひ注目してみてください。

環境負荷を考えた製品選び

生理用品が与える環境負荷も、社会が抱える課題の一つです。タンポンとナプキン、どちらを選ぶ場合にも、環境への影響を考慮してみてください。

オーガニックコットン製品のほか、洗って繰り返し使えるタイプの生理用品をうまく取り入れてみるのもおすすめです。

本記事読者におすすめしたい商品

初めてのタンポン選びで悩んだら、以下で紹介する2アイテムにも注目してみてください。

100%オーガニックコットンの吸収体で漏れなく安心

多い日でも安心して過ごせる快適タンポン

タンポンの不安を解消して有効活用を

タンポンとはどのような生理用品なのか、よくわからないまま、イメージだけで敬遠してしまっている…という人も意外と多いのではないでしょうか。

その仕組みや特徴を理解して有効活用すれば、生理中の負担を和らげられます。正しい使い方や注意点も把握して、ぜひ選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

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