冷え性の原因は自律神経の不調?温活との関係を知って効果的な対策をしよう!
「冷えは万病のもと」という言葉があるとおり、身体の冷えはさまざまな不調の原因となります。身体の調子を整えるため、温活に取り組んでいる方も多いのではないでしょうか。
温活をよりスムーズに進めていくため、意識したいのが「自律神経」です。温活と自律神経の関連性について、より効果的な対策とおすすめアイテムを紹介します。
温活と自律神経の関係
女性を中心に人気の温活ですが、「がんばっているつもりなのに、なかなか効果を実感できない…」と悩む方もいるのではないでしょうか。もしかしたら、自律神経の乱れが関係しているのかもしれません。温活と自律神経の間には、いったいどのような関係があるのか、わかりやすく解説します。
温活とは何か?
温活とは、基礎体温を上昇させ、身体の不調を取り除こうとする活動のこと。人間にはもともと体温を一定に保つ機能が備わっており、37℃前後がベストと言われています。
しかしながら、さまざまな事情が複雑に絡み合う現代において、「自身の平熱は35℃台だ」という方も決して少なくありません。体温が低くなると、人間の免疫力は低下。本来備わっているはずの機能がうまく働かなくなり、さまざまな不調の原因になってしまいます。
こうした状況を解決するために、注目されているのが温活です。身体を冷やさず、熱を生み出すための工夫を取り入れることで、基礎体温を上昇させ、心身のパフォーマンスを向上させられるでしょう。
「生理痛を改善したい」「妊娠したい」という女性たちの間で人気となった温活ですが、得られるメリットはそれだけではありません。ダイエットや美容面にもよいとされ、多くの女性たちが積極的に取り組んでいます。
自律神経とは何か?
自律神経とは、人間の意思とは関係なく、生命活動を支えるために働く神経です。主な働きは、呼吸や血液循環、消化などを無意識のうちに調整すること。特に意識しなくても、さまざまな環境に合わせて身体が適応しようとするのは、この自律神経の働きによるものです。
自律神経は交感神経と副交感神経に分けられ、前者は緊張時に、後者はリラックス時に働きます。運動する際に血圧が高くなるのは、交感神経が活発になっているからです。
反対に、リラックスした状態では副交感神経が活発になり、血管も緩みます。血液が全身に巡りやすくなり、排せつが促進されたり眠くなったりするでしょう。
自律神経は、交感神経と副交感神経の両方が、バランスよく働くことが重要です。どちらか一方のみが優位になり、バランスが乱れれば、さまざまな影響を及ぼしてしまうでしょう。
温活が自律神経に与える影響
温活と自律神経の間には、非常に深い関係性があります。なぜなら、温活によって生み出された熱は、血液によって全身に運ばれるからです。
自律神経が乱れ、全身の血流が悪くなれば、せっかく生み出された熱がうまく運ばれません。「がんばっているのに冷え性が改善されない…」といった事態にも陥りかねないのです。
特に近年、以下のような理由で自律神経に乱れが生じる方が増加しています。
・ストレス過多
・睡眠不足
・生活リズムの乱れ
そもそも自律神経とは、人間の身体のリズムに従って自然に働くもの。リズムそのものが乱れてしまえば、自律神経もうまく働かなくなってしまいます。
朝起きてもなかなか活動できなかったり、就寝時間になってもうまく寝付けなかったりするでしょう。ストレスにより常に緊張状態にさらされていると、交感神経ばかりが活発に。副交感神経優位の状態に切り替わらず、リラックスするのが難しくなります。
自律神経が乱れれば、体温調節機能はうまく働かなくなってしまいます。交感神経優位の時間が長くなれば、血管は収縮し血流は低下します。
熱を体内に循環させる仕組みも阻害されてしまうでしょう。温活をする際には、自律神経の乱れを解消するための取り組みも、ぜひ意識してみてください。
また温活により、体内にうまく熱が巡るようになれば、自律神経を整える効果も期待できます。よりよい循環を生み出すためにも、セットで対策をするのがおすすめです。
温活による自律神経の整え方
では温活中は、自律神経に対してどうアプローチしていけばいいのでしょうか。おすすめの方法は以下のとおりです。
・就寝前にゆっくり入浴する
・耳を温める
・適度な運動習慣を取り入れる
温活しながら自律神経にもアプローチするために、おすすめなのが日々の入浴に工夫する方法です。日々忙しく、ストレスにさらされ続けている現代女性。
交感神経から副交感神経にうまく切り替わらないことが原因で、自律神経が乱れてしまうケースが少なくありません。身体を温め、筋肉をほぐす効果がある入浴は、身も心もリラックスさせるのにぴったりな時間です。
38~40℃のお湯に、20~30分ほどゆっくり浸かれば、副交感神経優位な状態へと導けるでしょう。そのまま眠りにつけば、睡眠の質も向上させられます。
また自律神経に働きかけやすい部位として、注目されているのが「耳」です。温活では、首やお腹を温める方も多いですが、ぜひ耳も意識してみてください。
耳当てをしたり、耳の後ろにカイロを当てたりするのが効果的です。副交感神経を優位にさせ、リラックス状態へと導いてくれます。
自律神経が乱れる原因はさまざまですが、その一つが「運動不足」です。「普段は座り仕事が中心」「運動する機会がない」という場合、適度な運動を取り入れると、自律神経を整え体内の巡りをよくする効果もあります。
温活と聞くと、「冷え予防」や「身体を温める」ことを意識しがちですが、体内で熱を生み出す力を向上させるのも効果的です。適度な運動を取り入れ、筋力アップによる基礎体温向上を目指しつつ、自律神経も整えていきましょう。
温活にもおすすめのトレーニング方法とは?
温活の効果を実感するためには、生活全体を整えていくのがおすすめです。なかでも意識したいのは、先ほどもお伝えした「適度な運動」です。
日々忙しく過ごす女性たちのなかには、「運動と言われても…何をすればいいのかわからない」「時間がない」というケースも多いでしょう。温活中におすすめのトレーニング方法は以下のとおりです。
・スクワット
・ヨガ
・ウォーキング
それぞれのメリットをお伝えします。
スクワット
男性よりも女性のほうが冷えに悩まされやすいのは、全身の筋肉量が少ないためです。人間の身体のなかで、筋肉は多くの熱を生み出す場所。
特に運動をしていなくても、筋肉量が多ければ多いほど基礎代謝量が増え、冷えにくく痩せやすい体質に近づけるでしょう。温活のためにもダイエットのためにも、筋肉量アップを目指してみてください。
筋肉量を増やしたいとき、より効果的なのが下半身の筋力トレーニングです。スクワットであれば、暇な時間に道具なしで実践可能。
下半身全体を使って腰を落とし、筋肉を意識しながら立ち上がるだけで、効率のよいトレーニングになるでしょう。スクワットのやり方は、以下を参考にしてみてください。
1.足を肩幅よりも少し広めに開く
2.お尻を真下に落とすイメージで、膝を曲げる
3.太ももと床が並行になるまで、腰を落とす
4.立ち上がる
つま先は、やや外側を向けると安定しやすくなります。背筋が曲がったり、呼吸を止めたりしないよう注意してください。また膝がつま先よりも前に出てしまうのも、誤った方法です。
スクワットをする前に軽くストレッチをすると、スムーズに動かしやすくなるでしょう。
慣れないうちは、姿勢を崩さないよう、壁に手をついて支えながら行うのもおすすめです。ただやみくもに回数をこなすよりも、隙間時間を活用し、丁寧に1回1回積み重ねていくとよいでしょう。
仕事中の休憩時間にも、気分転換に取り入れてみてはいかがでしょうか。
ヨガ
女性に人気のヨガは、全身の筋肉はもちろん、自律神経にもアプローチできる運動として注目を集めています。温活にぴったりなので、ぜひ取り入れてみてください。
有酸素運動であるヨガは、呼吸を意識しつつ身体全体を動かしていきます。筋肉に刺激を与えるととともに、身体の内側から巡りをサポートします。
ヨガをしたあとは、「全身内側からポカポカと温まり、心も身体もリラックスしている」と感じる方も少なくありません。
ヨガ教室に通うのもおすすめですが、余裕がない場合、自宅で手軽に取り入れるのもおすすめです。呼吸を意識すると自律神経にもアプローチしやすくなるので、ぜひ実践してみてください。
ウォーキング
日常生活のなかで取り入れやすいのが、ウォーキングの魅力です。普段、乗り物で移動する場面を、徒歩へと切り替えてみてください。下半身の筋肉に効率よくアプローチできます。
より温活効果を高めたいなら、歩くスピードをアップするのがおすすめです。普段の1.5倍速ぐらいを意識してみてください。階段や坂道を積極的に活用するのもよいでしょう。
トレーニングと一緒に行いたい習慣
温活の効果を高めるためには、適度なトレーニングとともに、以下のような習慣を取り入れるのがおすすめです。
・朝一番に白湯を飲む
・朝ごはんはしっかりと食べる
・身体を冷やす飲食物を避け、身体を温めるものを積極的に取り入れる
朝一番の白湯は、就寝中に冷えた体温を内側から上げてくれます。朝ごはんをしっかり食べれば、副交感神経優位から交感神経優位な状態へと、切り替えやすくなるでしょう。
冷たい飲み物ばかりを飲んでいると、当然身体は冷えやすくなります。お気に入りのホットドリンクを、マイボトルに入れて持ち運ぶのがおすすめです。
食事には、根菜類やショウガ、ナッツ類を多く取り入れてみてください。身体を温める効果が期待できます。
本記事読者におすすめしたい商品
温活の効果を高めるためには、自律神経へのアプローチも忘れてはいけません。日々の入浴は、どちらにもアプローチする絶好の機会です。
以下で紹介するおすすめアイテムも取り入れて、よりリラックスできる時間を楽しんでみてください。
薬用入浴液 微笑みの郷 ミスアールN 600ml 医薬部外品
NaturaMoon(ナチュラムーン) 薬用入浴剤 くまこのつやぽかバスタイム 600ml 医薬部外品
自律神経にもアプローチして温活しよう
ただ身体を温めるだけでは、思うような温活効果を得られないケースも少なくありません。身体の芯から冷えにくい体質を手に入れるためには、温活を通じて、自律神経にも働きかけてみてください。
日々の運動や入浴は、そのための絶好のチャンスです。今回紹介した情報も参考に、できることからスタートしてみてはいかがでしょうか。